学校案内-校長挨拶

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次代を担うグローバルリーダーの育成

 

 

 本校は、明治32(1899)年に埼玉県第四中学校として開校し、埼玉県立粕壁中学校、県立粕壁高等学校、県立春日部高等学校と改称を重ねながら、今年で125年目を迎える埼玉県内有数の伝統校です。

 全日制課程普通科及び定時制課程普通科を併設し、この学び舎を巣立っていった卒業生は3万8千人余に達し、埼玉県内はもとより国内外において様々な分野で活躍しております。

 春日部高等学校は「質実剛健」を校訓とし、「文武両道」を教育方針とし、学習活動はもちろん、部活動や多彩な学校行事をとおして、高い志をもち、主体的に学び、リーダーシップを発揮することができ、社会に対して使命感を持って力を尽くすことのできる人材の育成に努めています。

 さらに平成22(2010)年度から文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の実践校に指定されており、国内外の学校や大学等とも協働し、様々な研究や高度な学びを提供できるシステムを構築し、大きな成果をあげてきました。令和2(2020)年度からは第Ⅲ期のSSH指定を受け、「『21世紀型スキル』を身につけ、科学技術分野のリーダーとして活躍する人材を育成するための統合プログラムの開発」をテーマに、グローバルな時代において粘り強く行動できる科学技術人材の育成を目指しています。

 また、歴史ある本校同窓会からは、本校の教育活動に多大なるご理解をいただいており、大河滔々奨学基金をはじめ在校生へのご支援をいただいています。  

 さて、情報通信技術やAIの進展、グローバル化など社会情勢は大きく変化し、将来の予測がさらに困難な時代となっています。「正解」は一つではないでしょう。生徒の皆さんの今までの勉強の多くは、一つの答えのある問題を解くことでした。しかし、このように何が問題か分からない場合もあれば、問題が分かったとしても誰も答えを知らないという状況に遭遇します。このような時代の転換期の中で、生徒たちには、学力とともに、自ら課題を発見し、他者とコミュニケーションを図りながら、他者を納得させる「納得解」等を解決に向けて協働していける力を身に付けさせることが重要であると考えています。

 21世紀を生き抜く皆さんは、この「解」のない課題に立ち向かう能力を身に付けることが必要です。

 春日部高等学校では、「質実剛健」の理念に基づきながらも、時代や社会の変化に対応した教育を進め、学問の楽しさと深さ、自治活動の大切さを実感しながら充実した学校生活を送ることによって力を蓄え、高い志を持った次代を担うグローバルリーダーの育成に力を注いでまいります。

 皆さまには、ご支援、ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

                            令和6年4月1日

                          第36代校長 角坂 清博

 

校長ブログ

校長ブログ

【校長ブログ】令和6年度 第77回入学式  次代を担うリーダーについて

 4月8日、春爛漫の中、春日部高校では第75回入学式を行い、77期生360名が入学しました。校長式辞を紹介します。

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 本校は、明治三十二年、埼玉県第四中学校としてこの八木崎の地に開校し、今年で百二十五年目を迎える県下有数の伝統を持つ高等学校です。旧制中学校以来の校訓である「質実剛健」の教育を行い、世界に通用するリーダーを育成してきたと自負しております。今日からは、春高生としての自覚を持ち、意欲的に高校生活を送ってもらいたいと願っています。

 さて、現在の社会状況を見ますと、頻繁に起こる自然災害やパンデミックなどの危機、そして、少子高齢化、グローバル化の進展、そして人口知能AIの進化など、時代は大きな変革期にあります。これからの時代は、マニュアルや過去の事例がない新たなことにも果敢にチャレンジすることが一層求められます。そういった変革期を牽引するリーダーは欠かせません。 

 私は、校長として、春高生の皆さんに「次代を担うリーダー」として、世の中を支える人(ひと)となる自覚と矜持を持って、努力し続けることを求めます。 

 しかし、春高に3年間、ただ在籍すれば自動的に「次代を担うリーダー」になるわけではありません。そのために、皆さんに心がけていただきたことを3つお話しします。 

 1つ目は、「今までの自分を封印し、まだ見ぬ自分と向き合っていただきたいということ」です。

 校訓である「質実剛健」とは、飾りを捨て、真摯で、心身ともにたくましく健やかな人間であることです。新しい飛躍は、飾りを捨てて、本当の自分を見つめることから始めます。まずは、今日を境に、中学校時代の栄光を自ら封印し、今日から新たに「努力する自分」に作り上げていってください。伝統に裏打ちされた本校に在学することは、最高の環境の中でまだ見ぬ自分と向き合うための舞台に立っただけです。皆さんには、この舞台で失敗を恐れず、様々なことにチャレンジし、新しい自分へと飛躍していくことを期待しています。 

 2つ目は、「自分の限界に挑み続け、自分の個性を育てること」です。

 社会に出ると皆さんは、様々なリーダーたちを相手に交渉したり、ともに仕事をしたりすることになるでしょう。そのとき、一人の人間として相手から信頼され、尊敬されるかどうかが一番の鍵です。仕事の知識や判断力などを持っているのはもとより、人間として、魅力があるかどうかが問題なのです。

 ここで、皆さんの先輩で、生命誕生の謎に、人工細胞を作り出すことで最先端の研究をされている東京大学大学院教授の野地博之先生の新聞のインタビューを紹介します。 

 先生は、偏差値だけでは評価できない個性は誰にでもあり、それはまだ小さなものかもしれないけれども、「自分は何が好きか、何に感動するのか」を見つけ、育てていく作業を積み重ねていってほしい。ものごとの限界を突破していく極限のところでは「好きかどうか」がすごく大きいのある。高校、大学時代にその作業を怠ると結局、要領よく生きるということしか目標がなくなってしまう。それではつまらないと思う。と話されています。 

 人間としての魅力、個性を、本校での授業や部活動、学校行事、すべてのことに、安易に妥協せず、自分の能力いっぱいまで頑張って、育ててください。限界まで頑張るから一段上に上がれるのです。春高で自分を大きくすることを存分に楽しんでください。

 時には、落ち込んだり、自信を失ってしまうこともあるでしょう。そのこと自体は皆が経験するものなのです。大事なのは、それを復元する力です。全教職員で、皆さん一人一人をしっかりとサポートしていきますので、心配しないでください。 

 3つ目は、「生涯の友を得ること」です

 春高生はほとんど全員が「春高に入学してよかった」といって卒業していきます。その理由の一つに信頼できる本物の友人を得ることができたことが挙げられます。高校生活では、様々な個性を持った友人との出会いも極めて有意義なことです。お互いに相手のことを思いやり、いいところを認め合い、励まし合う生涯の親友、素晴らしいライバルを作り、切磋琢磨しながら自らの才能に磨きをかけてください。 

 以上、3つのことを申し上げました。「今までの自分を封印し、まだ見ぬ自分と向き合うこと」、そこで、「自分の限界に挑み続け、自分の個性を育てること」、そして「生涯の友を得ること」です。これらのことに心掛け、次代を担うリーダーとしての自覚と誇りをもって、日々の生活を過ごしてください。皆さんのご活躍を期待しています。 

 次に、御列席の保護者の皆様に申し上げます。

 御子息の御入学、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。

 高校の3年間は、将来の生き方・在り方を方向付ける大事な時期であり、悩みや苦しみの最も大きいときでもあると思います。私たち教職員は、御子息が自らの生きる道を自分の力で切り開いていけるよう、教育活動を展開してまいります。

 御家庭におかれましては、本校の教育方針をご理解いただき、御支援と御協力を賜りますようお願いいたします。 

 結びに、本日御列席を賜りました皆様に改めて御礼申し上げますとともに、新入生の皆さんの高校生活が充実したものとなることを祈念いたしまして、式辞といたします。 

                                令和六年四月八日

                                埼玉県立春日部高等学校長

                                       角坂 清博 

【校長ブログ】令和6年度 第1学期始業式

 4月から校長として着任した 角坂 清博 です。125年目を迎えた歴史のある春日部高等学校に着任し、身が引き締まる思いです。

 春日部高等学校の学びの様子や感じたことをブログ形式で随時紹介してまいります。今回は4月8日の始業式の講話の抜粋を紹介します。

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 皆さん、おはようございます。校長として着任し、歴代校長が春高生に求めてきたことを、あえて私も、お伝えしします。

 それは、春高生に「次代を担うリーダー」として、世の中を支える人(ひと)となる自覚と矜持(プライド)を持って、日々の高校生活を過ごし、そのための努力を、続けてほしい。ということです。

 現在の社会状況を見ますと、頻繁に起こる自然災害やパンデミックなどの危機、そして、少子高齢化、グローバル化の進展、そして人口知能AIの進化など、時代は大きな変革期にあります。これからの時代は、マニュアルや過去の事例がない新たなことにも果敢にチャレンジすることが一層求められます。そういった変革期を牽引するリーダーは欠かせません。皆さんには、自分の能力や才能を、社会に貢献する責任があるのです。

 

 今日の午後の入学式で、新入生にお話をする「次代を担うリーダー」になるために意識してほしいことの一つを紹介します。

 それは「自分の限界に挑み続け、自分の個性を育てること」です。社会に出て、一人の人間として相手から信頼され、尊敬されるかどうかは、仕事の知識や判断力などを持っているというのも一つですが、人間として魅力、個性があるかどうかだと思います。

 皆さんの先輩で、生命誕生の謎に、人工細胞を作り出すことで最先端の研究をされている東京大学大学院教授の野地博之先生は新聞のインタビューで次のように述べています。

 「偏差値だけでは評価できない個性は誰にでもあって、それはまだ小さなものかもしれないけれど、「自分は何が好きか、何に感動するのか」を見つけ、育てていく作業を積み重ねていってほしい。ものごとの限界を突破していく極限のところでは「好きかどうか」がすごく大きい。高校、大学時代にその作業を怠ると結局、要領よく生きるということしか目標がなくなってしまう。それではつまらない」と話されています。

 「次代を担うリーダー」として、人間としての魅力を、個性を育てていってほしいと思っています。

 そのためには、本校での授業や部活動、学校行事、すべてのことにチャレンジし、安易に妥協せず、全力を尽くすことです。大変なことでありますが、常に心にとめていただきたいと思います。

 これから3年生は高校生活の集大成としての進路実現、そして2年生は、勉強と、学校の中心として学校行事や部活との両立等、それぞれしっかりと行っていかなければなりません。

 時には、落ち込んだり、自信を失ってしまうこともあるでしょう。そのこと自体は皆さんも経験することです。大事なのは、くじけず、「自分は必ず乗り越えられる」という強い意志を持ち、粘り強く取り組み続けることであると思います。

 全教職員が応援していきます。

 この1年間、一緒に頑張っていきましょう。

                                        角坂 清博

【校長ブログ】感謝と御礼の思いを込めて

 3月31日、昨日から急に春らしくなり、草木が一斉に芽吹き始めています。春になり牧草が急激に生育する状態を「スプリングフラッシュ」と呼ぶそうです。大いなる可能性を実感できる季節です。

 令和5年度も終わりを迎えようとしています。私は、今年度の終わりとともに、公務員定年延長に伴う役職定年により春日部高校長を退任することになります。

 令和4年4月の校長就任以来、これまで2年間、多くの皆様に支えられてまいりました。目指す学校像「校訓『「質実剛健』、教育方針『文武両道』を実践し、広く社会で活躍できるリーダーを育てる進学校」の具現化に向け、着任以来、「解のない課題に立ち向かう人を育てる」というテーマで教育活動に取り組んでまいりました。春高におけるスクラップ&ビルドに取り組み、令和5年度はポストコロナの時代になり、日常生活が戻ってきました。私の役目はひと区切りとなったと実感しています。

 校長としての在任中、多くの生徒諸君と沢山話をする機会がありました。自分自身に元気が足りないなあと感じた時は、福山雅治の♪明日の☆SHOW♪を聴いて乗り越えてきました。入学式や卒業式、始業式や修了式などにおいて、その都度私の思いを伝えさせてもらいました。

 春高生の皆さん

 元気に挨拶をしていますか

 他人に優しくしていますか

 夢をあきらめていませんか

 志、高く

 2年間の私の春日部高校での航海も、今日をもって終わりを迎えます。多くの乗組員(生徒諸君・保護者の皆様・教職員)と共に過ごせた日々に、改めて感謝を申し上げます。また、この校長ブログをとおして、春日部高校にご興味を持っていただいた皆様にも心より感謝申し上げます。

 明日からは春高ファンの一人として、春日部高校を応援しています。皆様も同じ思いでいていただけることを祈り、最後の校長ブログ更新とさせていただきます。

 感謝と御礼の思いを込めて

                           上原 一孝

【校長ブログ】春高の桜が咲きました

 3月30日、春日部高校では、音楽部の第13回定期演奏会が本校音楽ホールで開催されました。春日部高校音楽部は、春日部高校同窓会会長(27回生)の種村隆久会長が春高生の時に合唱同好会を設立したのが始まりとのことです。現役生はしっかりとバトンを受け継いでいます。

 校内では、やっと桜が開花しました。昨年よりも半月ほど遅い開花ですので、4月8日の令和6年度始業式、入学式では満開でしょう。

 先日、75回の卒業生が校長室に来てくれました。1年間の準備期間(いわゆる浪人生活)を経て希望大学に合格したそうです。桜と同じく、つぼみから大きく開花しました。

 入試制度のはその時の受験生にとっては大きな問題です。昭和62(1987)年度大学入試では大学入学共通一次学力試験(共通一次試験、後の大学入試センター試験、現在の大学入学共通テスト)がAとBの日程グループに分けられた大学を続けて受験できる仕組み(連続方式)に変わった年でした。東京大学と京都大学のダブル合格者が出現する制度でした。

 AとBのグループ分けは、週刊誌「サンデー毎日」によると、当時使われていた表現では、「箱根山を境に東の旧帝大をB,西の旧帝大をA」と決め、他大学はそれを眺め回して日程を選ぶ方法だったそうです。

 昭和62(1987)年度大学入試では、Aグループの京都大学とBグループの東京大学にダブル合格した受験生が約1,500人に達し、約1,300人が東京大学に進学したとされています。「サンデー毎日」(1987年4月12日号)では、ダブル合格者の高校別ランキングを掲載していました。当時は全国的に公立高校が奮闘していました。埼玉県内の高校では、県立浦和高、熊谷高、県立川越高、春日部高の校名がありました。県立浦和高 17名(東京大48名、京都大28名)、熊谷高5名(東京大9名、京都大9名)、県立川越高3名(東京大16名、京都大11名)、春日部高2名(東京大7名、京都大8名)。

 いろいろな課題のあった共通一次の連続方式は、その課題を解決できないまま平成8(1996)年度に廃止されています。いつの時代も入試制度に受験生は翻弄されます。高校別大学合格者の記事を毎年掲載していた「週刊朝日」は令和4年に休刊、「サンデー毎日」は今年も掲載しています。県公立高校の通学区制が廃止されている令和6(2024)年度大学入試では、春日部高校は東京大2名、京都大2名の合格。春高生は、自分の夢を実現するために日々奮闘しています。

【校長ブログ】春高生に読んでもらいたい今年の本

 春日部高校の図書館報「みずほ」第43号が刊行されました。図書委員会から、「春高生に読んでもらいたい今年の本」という依頼がありましたので、紹介します。

 「ナチス」と名指しされて、それを受け入れる人は現代社会にはほとんどいないでしょう。ウクライナ侵攻を行っているプーチン露大統領も「ウクライナの非ナチス化」を侵攻の理由としています。第二次世界大戦が終結してから79年たった現在でもSNSなどで、「ナチスは良いこともした」という主張を見かけます。

 小野寺拓也、田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波ブックレット 2023年)。本書は歴史学者がどれだけ否定しても繰り返される「ナチスのした良いこと」についてコンパクトにまとめ、検証した良書です。ネット上で見かける「ナチスのした良いこと」には、高速道路網のアウトバーンを建設して世界恐慌から立ち直った、労働者の有給休暇を拡大して福利厚生対策を行った、タバコや飲酒の害を訴えて国民の健康維持に尽力した…。一面だけを見れば、確かに良いことにも見えます。しかし、その背景や実態を知ると見方は一変します。

 なぜ、小学校・中学校・高校・大学と歴史を学ぶのでしょうか。物事を多面的・多角的に見ることができる思考力を身に付けるためです。それは、教訓、未来の展望、そして現在を理解する視座につながります。本書の魅力は、歴史研究では何を議論し、事実をどう解釈しているのかを丁寧に説明しており、物事を多面的・多角的に見ることの大切さを実感できるはずです。