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<平成31年度当初人事 人事応募シート>
・本校の人事応募シートを掲載いたします。
  春日部高校(全日制)様式2(応募シート).pdf


●三校(春日部、不動岡、越谷北)説明会は終了いたしました

 平成30年8月10日(金)
 10:30~12:30
  13:30~15:30
 春日部市民文化会館 大ホール
多くの御参加ありがとうございました。
 

◎土曜公開授業日程
平成30年度土曜公開授業日程


H29年度SSH生徒研究発表会開催要項
●御参加ありがとうございました
H29年度生徒研究発表会開催通知.pdf

春日部・不動岡・越谷北高校による
 小中学生対象サイエンス教室
月23日(日)春日部高校にて開催
多くの方の御参加をお待ちしています。
サイエンス教室2018 ポスター.pdf
サイエンス教室2018 ビラ.pdf


◎東部地区
県立高校進学フェア

8月18日(土)にふれあいキューブ(春日部市)で実施
入場者数は昨年よりも増えて約1500名。
御参加いただいた方、ありがとうございました。

 

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SSHSSH(Super Science Highschool) 
春日部高校は
2010年度から指定を受けています。
 

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2010/6/18-2330308

Study Tour to Australia 2010 ~the Report


 
 
 

Study Tour to Australia 2010 ~the Report 論文


ーストラリアの水問題

2学年  市川 康平

ブリスベンへ行く途中、バスの中から海水の淡水化施設を見た。その時に、オーストラリアは水不足であると聞いたことを思い出した。また、オーストラリアは乾燥しているため、政府が12lの水分補給を奨励しているとも聞いた。しかしながら、ペットボトルの飲料水を買うと、600ml3ドル程度(約2401ドル=80円)と日本では考えられないほど値段が高額である。これは、オーストラリアの水資源の不足を表している。

オーストラリアで水が不足している理由は、オーストラリア大陸の約70%が砂漠や乾燥した土地であり、平均年間降水量が465mと、雨が非常に少ない事にある。世界の平均年間降水量は810mlであり、オーストラリアはそれの約半分、また降水量の多い日本の東京での1700mlと比べると約1/4である。一部の地域では適度に雨が降るが、乾燥した土地ゆえに全土で蒸発量は多い。

また、降雨量も年単位で大きく変化し、特にエルニーニョ現象(太平洋赤道海域の広い海域で海面温度が上昇し続ける現象)が起こると、長期にわたって少雨になることがある。さらに、水の多くは海水であり、淡水が少ないことや、一人当たりの水使用量が世界で4番目に多いなども挙げられる。オーストラリアでの主な水源は、貯水池や川からの直接採水である。今までオーストラリアでは環境保護を理由に、ダムの建設に消極的だったことも一つの原因である。しかしながらダムに関しては現在も環境に与える影響が大きいとして、その建設は見送られている。

 

水不足による制限

オーストラリアでは水不足の影響で、水に関して州法などによって制約がある。例えば、各州で水不足のレベルを定め、そのレベルによって水の使用が限られ、違反者には個人の場合220ドル以下、企業の場合は550ドル以下の罰金が課される。

レベルごとに制限される事柄を、メルボルン市があるヴィクトリア州を例に紹介する。

ヴィクトリア州の場合レベルが123,3a,4に分かれている。芝生への水やりについては、レベル1の場合は、時間を制限する。レベル2からレベル4の場合は禁止。ホースによる水撒きについては、レベル12では制限されないが、レベル3の場合は週2日、午前6時から8時、午後8時から10時のみとなる。レベル3aになると週6日午前6時から8時のみに制限され、レベル4になると禁止となる。またプールはレベル13の場合水をためるのに許可が必要となり、レベル3a4の場合は禁止される。

少雨による影響

オーストラリアでは前述のように何年にもわたって少雨が続くことがあり、今までに何度か大規模な渇水が起こっている。また、オーストラリアでは水の使用の67%を農業が占めているので、渇水が起こると農業への打撃は計り知れないものとなる。以下は主要な渇水の起こった年と地域、被害である。

1895年~1903年『連邦渇水』 全国的に被害をもたらし、1億頭以上いた羊が半減、牛も4割減少した。

1939年~1945年『第2次大戦渇水』 オーストラリア西部で被害をもたらした。

1958年~1958年 連邦渇水に次ぐ規模とされる。オーストラリア西部で被害をもたらした。

2002年~2003気温が記録的に高く、多くの地域で蒸発散量が著しく大きくなった。農業生産が24.7%(約63億豪ドル)減少し、多くの地域で長期にわたり貯水量が回復せず、長期化している。莫大な被害を全国にもたらし、GDP(国内総生産)を0.9%押し下げた。

2006年~2007年 2001年以降の長期にわたり少雨が継続し、渇水が深刻化。冬穀物の生産が63%と大幅に減少した。

水はオーストラリアでは貴重なものであるため、日本では信じがたいが,農業用や家庭の雨水のタンクなどから水を抜き取る水泥棒が実際に発生している。

水不足への対策

そのため、オーストラリアでは国を挙げていろいろな方法で、水問題の解決に尽力している。オーストラリアの人々は積極的に節水に取り組んでいる。政府は2007年に連邦水法’Water act 2007’を制定している。その内容は以下の通りである。

・マーレー・ダーリング流域庁

’MDBA; Murray-Darling Basin Authority’の設立

  専門家から成る独立機関であるマーレー・ダーリング流域庁を設置し、オーストラリア随一の水源であるマーレー川、ダーリング川の流域計画を策定した。

・流域計画

  流域計画には、表流水と地下水の総合的かつ持続可能な水利用限度の設定や、同流域外の水資源に対する気候変動などのリスク特定およびリスクマネジメント戦略を規定するなどの取り組みが含まれる。

・連邦環境用水保有機構の創設

  連邦環境用水保有機構は、マーレー・ダーリング川流域および連邦が水を所有する同流域外の環境資産の保護・保全のために連邦の環境用水を管理する。

・水料金と水市場のルールの策定

  水市場が州界またがって自由に運用されること、および一貫性のない水料金徴収による異常な結果を防ぐことを目的として、オーストラリア競争促進消費者保護委員会’ACCC:Commonwealth Environmental Water Holder’が国家憲章で合意されているラインに従って水料金と水市場のルールを策定、施行する。この法律は2008年に改正されている。

この法律を制定した背景には次のようなことが挙げられる。

・過去100年以上にわたり、関係各州が相互に権利争いを繰り返していた。

・従来の枠組みのままでは、インフラ整備の遅れ、水権利の過剰付与や水利用上限の無視などを繰り返す。

・近年の水使用量増大が河川環境に及ぼす影響を危惧した。

・気候変動等によって利水安全性が脅かされる。

州政府レベルでは家庭に対し、水使用制限や家庭用雨水タンクへの助成を行っている。また、水インフラ整備に対して取り組みとして 次の様な事などを検討、実施している。

・水(下水)のリサイクル

・海水の淡水化事業

・パイプラインによる広域導水

・漏水対策

・水にやさしい都市設計

・新規ダム建設の検討

中でも海水の淡水化は、オーストラリア国内の多くの州で行われており実用段階に入っている。

海水の淡水化には、2つの方法がある。海水を蒸発させ、再び冷やし、塩分を抜く多段ラッシュ法と、海水に圧力をかけて浸透膜に通し海水中の塩分を濃縮して捨てることで、淡水を濾し出す逆浸透法があり、オーストラリアでは主に後者の、逆浸透法が用いられている。海水の淡水化事業は、オーストラリアに限らず世界の多くの国で行われており、日本国内でも福岡県で実際に行われている。しかしながら、デメリットとしてコストが高いことが挙げられる。

そうした事の他に、オーストラリアが日本から鉱業用水を輸入する事業実験が、2010年度中にも始まる。その内容は、オーストラリア・ウェスタンオーストラリア州政府の協力で、鉱物を積んできた船の帰り便を活用し千葉市、川崎市の処理済み下水を積み、鉱業に利用しようというものだ。オーストラリアの鉱山では現在、海水を淡水化して使っているが、それには1トン当たり45豪ドル(300400円)かかる。日本から水をただ輸出するのでは輸送コストが高く事業として成り立たないが、今回鉱物を積んできた船の帰り便を利用することで実現した。実験を行い、早ければ2012年度の事業化を目指している。(asahi.com 201076日)

また、農村への水不足対策として、オーストラリア政府、各州政府は灌漑の効率化などを行っている。その他オーストラリア政府が行っていることは国民の意識改革であり、それによりオーストラリアでは多く家庭が節水に積極的に取り組んでおり、節水に対する意識が非常に高いことがわかる。


日本では

ここで、日本について考える。

幸い日本では、水は豊富にあり、水不足になることは非常に少ない。また、ダムなどのインフラ面も整備されており、水は非常に安定して供給されている。しかし、世界的にみるとそのまま浄化して飲み水にできる淡水は、地球全体のわずか3%に過ぎない。

日本では、「湯水の如く」という言葉があるように節水などに、対する意識はオーストラリアに比べると非常に低い。現在、日本では水不足になることが少ない一方で、「仮想水」(何らかの製品を作るために必要な水の総量で、牛肉なら餌、飲み水などで1kgあたり20tとなる)の考え方では、日本はオーストラリアからだけで、年間89億トンの仮想水を輸入している。言い方を変えると、オーストラリアの水資源を年間89t消費しているのだ。そのことを考えると、日本はもっと水問題に真剣に取り組まなければならない。

日本からオーストラリアへの水の輸出については、このような取り組みをさらに増やし活発化させていくべきである。また、水問題は地球環境が地球温暖化によって、気候変動や異常気象が起こっている現代において、日本で将来、水不足などの水問題が起こる可能性も十分にある。そのように考えると、日本でも、もっと水問題について国民が目を向け、意識をすることが必要である。そうして、もっと積極的に節水などに取り組めば、結果的に他の多くの環境問題にも貢献することになる。

地球において水資源は均等ではなく、日本のように豊富なところもあれば、オーストラリアのように不足しているところもある。水が豊富な国、日本に住んでいるからこそ水問題について考え、オーストラリアのような水制限とまではしなくとも、積極的な節水に取り組むことが必要である。

参考文献

オーストラリア環境省2009環境白書

オーストラリアにおける水事情 三石 真也

オーストラリアの大干ばつと水資源政策
海外等の水問題対策の事例紹介

四国水問題研究会

朝日新聞 2010817日朝刊



Water Shortage in Australia

Kohei Ichikawa

Australia has a water shortage problem. The reasons for the water shortage are here.

70% of the country is a dry desert area. Australia has only a little rain. The average precipitation is only 465 millimeters a year. The effects of the water shortage in Australia are here.

Each state established stages to show the seriousness of the water shortage and restrict the way they use water for each family and company.

Australia had some big water shortages so far. The last ones happened in 2006 and 2007. The effect was that the production of winter grain decreased by 37%. The government of Australia made a law about a water shortage in 2007. The contents of it are here.

Establishment of the MDBS:

Marray-Darling Basin Authority.

Foundation of the Commonwealth Environmental Water Holder.

The government of each state subsidizes the installing of rainwater tanks and prepares for the water infrastructure at the same time. For example, they tried water desalination. Australian people are positive about saving water.

In Japan, we have much water. But on the earth, the water supply is not equal. Luckily, we live in Japan, we have much water here. So as a responsibility of people on the same planet, we should think of water problems and move into action.

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