9月22日(日)は 東京FWを行いました。
防災士で、荒川や利根川などの関東の地形などを専門的に研究されている、杉内 由香先生に御案内いただきました。
東京の街を歩きながら、いろいろ考えるブラタモリ風の巡検です!
(ブラタモリ風に・・・)今回のお題は!・・・・
「高低差体感! 歩いて学ぶ標高!!」です。
まずは、永田町駅に集合。出口に国会図書館、参議院議員会館・・・。日曜日の永田町は人通りが少なく静かです。
国会議事堂(の花崗岩)を確認しつつ、日本水準原点へ。
日本水準原点は明治24年に設置され、測量での高さの基準となっているそうです。明治の時代、東京湾に面した隅田川の河口であった「霊岸島」で平均海面を計測し、東京湾平均海面いわゆる T.P. としたそうです。それを海面から大地に移して完全に固定してしまった水準点として国会議事堂の向かいにあるのですね。
次に、江戸城の外堀付近、赤坂見附へ。
最初に我々が集合した、永田町は台地の上だったのですが、そこから歩いてかつての外堀の形跡である、石垣を見ながら川が台地を削った谷筋を進んでみました。高低差20mくらい下がるそうです。台地から低地へ、溜池ではなぜその名がついたのか、江戸時代においては、地名に~池という名の場合は海からの流れを止める意味合いが入っていることが多い、~淵(ふち)という名の場合は川からの流れを止める意味合いが入っていることが多いことを教えていただきました。
また、途中で杉内先生に知る人ぞ知る、江戸城外堀資料館?(@文科省の近く)を教えていただき、江戸時代にどのように石垣が組まれたのかわかりやすく学ぶことができました。
日枝神社でエスカレーターにのって、高低差を実感。首相官邸を横目に見ながら。日比谷公園で昼食をとりました。
午後は、低地を歩きました。汐留→銀座→日本橋→佃島です。
まずは地盤沈下の痕跡をみながら、旧新橋駅が再現された鉄道歴史展示室を見学したり、東側の外堀をみたり、伊能忠敬が住んでいた地図御用所跡付近で、伊能忠敬のすばらしさを伺ったり、しました。
そして、最後に、今回のFWの最初の水準点のさらに原点である霊岸島の水位観測所を通って、記念的な水準点である交無号の一等水準点を見学して、佃島へ。佃島は佃煮の佃なのですね!!!
東京という町は地形の話のなかに、徳川家康がとか、毛利藩がとか、国会議事堂がとか、関東大震災がとか、いわゆる社会の話がたくさん入ってきます。もともと歴史が長い街なので歩いていて非常に楽しいです。
生徒の質問にもさまざまな歴史や文化の話も織り交ぜながら、わかりやすい説明をいただきました。
非常に貴重な時間になったと思います。
杉内先生、本当にありがとうございました。