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春日部高校は文部科学省より、SSH第3期(令和2年度~令和6年度)の指定を受けました。
本校のSSH事業における課題
”「21世紀型スキル」を身につけ、科学技術分野のリーダーとして活躍する人材を育成するための統合プログラムの開発”
令和 5 年度 SSH事業 校外研修 予定
5月6日 筑波山フィールドワーク
6月11日 青木ヶ原樹海フィールドワーク (中止)
6月17日 国立科学博物館見学
7月24日~28日 屋久島フィールドワーク
8月24日~26日 伊豆大島フィールドワーク
9月16日 東京フィールドワーク
11月4日~5日 フォッサマグナフィールドワーク
11月14日 人と野生動物の関係を考える研修会
12月25日 理化学研究所見学会
活動報告書・記録集はこちら
SSH活動報告
【令和5年度 SSH】SS探究総合 特別講義「系統学」
9月26日のSS探究総合は特別講義「系統学」を行いました。
千葉県立保健医療大学の栗田先生に本校にお越しいただいて、対面で講義を受けました。
まず、はじめに様々な生物をグループ分けを行い、分類には見方によって何通りもできるということを知りました。
さらに、系統学の3つのキーワード「近縁」「祖先」「相同」についてをお話をいただきました。
系統学と分類学は必ずしも一致しないということでした。なんと系統学で考えると、鳥類は爬虫類に含まれるそうです!!
最後に、「考えられる系統樹の中でどの系統樹が有力なのか」を探す方法を教えていただきました。
実際の研究では、考えられる系統樹のパターンが多く、とても複雑な計算を行うようです。
系統樹の推定には、まだ完璧な方法は見つかっていないそうです。
講義後も質問に来る生徒が多数いましたが、丁寧にお答えいただきました。
栗田先生、ありがとうございました!!
【令和5年度 SSH】SS探究総合 特別講義「進化」
9月19日のSS探究総合は、特別講義「進化」を行いました。
東北大学の酒井聡樹先生より
「なぜ、雌と雄の数の比は1対1なのか?」
「なぜ、性があるのか?」
「生物の本質は利他性なのか?」
の3つのテーマについてお話いただきました。
どれも難しいはずのテーマですが、簡単な数学を用いた解説などにより、みなさんうなずきながら聞き入っていました。
講義の最後に酒井先生から
「生物は利己的な性質が進化するが、人間も利己的にふるまうことが正しいのか?」という問いかけが出されました。
この問いに対して、酒井先生は
「利己的な性質は子孫を多く残すうえで有利なだけで、私たちの倫理観・価値観とは無関係である」
「生物を科学する心と自分の生き方を考える心を区別する」という強いメッセージを春高生に送られていました。
講義後、興味深く聞いていた春高生から多くの質問が出て、酒井先生には丁寧にお答えいただきました。
酒井先生、お忙しい中、誠にありがとうございました。
【令和5年度 SSH】課題研究基礎(1年)
先週に引き続き“マシュマロチャレンジ”活動を行いました。
本時は先週の測定結果を踏まえて、自分たちなりの考察をし、他のグループと考えを共有することで新たな発見やアイデアを得ることを目標とした時間となりました。
実験→考察→仮説→実験の“春高science code”を回す作業は1学期の活動から行なってきていますが、スムーズに進められている班もあれば、行き詰まっている様子の班も見受けられました。
次回は今回の仮説をもとに、再度タワーを作成し直し、測定を行います。
【令和5年度 SSH】課題研究基礎(1年)
1学期は“ペーパーダイブ対決”として、たこ糸を通した紙をいかに時間をかけて落下させるかという活動を行いました。
2学期は“マシュマロチャレンジ”です。パスタを使って、できるだけ高いタワーを立て、その上にマシュマロを乗せていかに高い位置にマシュマロを持って来れるかという探究活動です。
初回の今日は実際にタワーを作成し、マシュマロの高さを計測しました。様々なアイデアが飛び交いつつも、実際に作成してみると上手くタワーが立たなかったり、想定よりもマシュマロが重かったりといった検証がなされました。
次回は今回の検証を考察し、新たな疑問について仮説を立てていきます。
【令和5年度 SSH】SS探究総合「物質が化ける」
9月5日(火) の SS 探究総合は本校化学科教諭 安部先生と化学部による講義・実験「物質が化ける」を行いました。
なぜ、「化学」には「化ける」という漢字が使われるのでしょうか?
原子同士の結合を切ったりはったりすることで、
あたかも物質が化けたかのように、物質の性質を変えることができるからです。
本当に物質は化けるのか実験してみました。
化学部の指示で実験台に道具が並んでいきます。
臭かった酪酸に操作を加えるとパイナップルの匂いがするのですがどうでしょうか?
酪酸を嗅ぐとむせてしまうほどです。
キウイとパイナップルを合わせたような匂いだと表現した生徒もいました。
今日の実験は「エステル化」と呼ばれる反応を用いました。
【SSH 伊豆大島FW】事後学習
本日、夏休み明けのテスト後、先日のFW について調査内容をまとめるために集まりました。今後調査内容をまとめて、ポスターなどにまとめようと思っています。
どのように、発表するか?
調査内容を、どのようなグラフにすべきか、などについて、思いついたことを話し合いました。
一番伝えたいことは?
様々な視点で、考える必要があることがわかります。
より良い発表、より良いポスターを目指して、しっかり話し合って欲しいと思います。
【SSH 伊豆大島FW】3日目② 元町港出航・竹芝客船ターミナル到着・解散
すべての調査が終わり、帰りの船が出航する元町港に着きました。
早めに港に着いたので各自、海へ行ったりアイスを食べたり自由に過ごしました。
昨日、一昨日とお世話になった西谷さんが見送りに来てくださいました。
竹芝客船ターミナルに無事到着しました。
最後までフィールドワークを行うことができて大変良かったです。
調査して得られたデータの解析は学校に戻ってから行います。それぞれの場所で得られた調査結果の間にどのような関係が見られるのかがとても楽しみです。
ガイドしてくださった西谷さん、2日間に渡り貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。
【SSH 伊豆大島FW】3日目① フィールドワーク(シマホタルブクロ調査)
昨夜のミーティングで「シマホタルブクロの花の大きさが大島の北と南で大きさが異なると話を聞いたが、本当に異なるのか?」という疑問について調査しようということになり、今日はシマホタルブクロを探す1日となりました。
3日間でもっとも風がなく、日差しが強い日でした。
1ヶ所目の「泉津の切り通し」では、「少し湿り気があり薄暗いところにあるのではないか」という仮説が立てられました。
切り通しのガイドをされている方から今年は猛暑のためか、成長が遅く、通常は花が連なって咲くが今年は一株に咲く花が少ないと聞きました。
2ヶ所目の「大島海浜植物群落」では、草むらの中で見つけることができました。
ここでは「日が当たり開けた場所に咲くのではないか」という仮説が立てられました。
地面が溶岩寄りの場所では咲いていなさそうです。
3ヶ所目は「筆島海岸」です。
ここは昨日のフィールドワークでもシマホタルブクロが見られた場所です。
ここでももう一度観察し、花の大きさを数値化します。
昨日とは違うところにも見つけることができました。目が慣れてきたせいか見つけるスピードが上がってきています。
ここでの仮説は「シマホタルブクロは群生するのではないか」です。
これまでと違い、日向に多く見られました。
観察しながら何枚も写真を撮っているとどの花の写真かわからなくなってしまうため、あえて風景の写真を撮るなど工夫しながら調査を進めました。
昨日よりも海の色が白く、風や潮の流れによって色が変わることを実感しました。
最後は「トウシキ海岸」です。
お昼を食べ、調査再開です。
パホイホイ溶岩の縄目が大きくなったような地形を見ることができました。
土が少なく岩が多い場所ではなかなかシマホタルブクロは見つかりませんが、集まっているところ見つけ、測定することができました。
シマホタルブクロの開花時期を過ぎての調査となりましたが、多くの個体を見つけることができました。
来年度以降も引き続き調査ができることを希望します。
【SSH 伊豆大島FW】2日目 フィールドワーク(大島一周地形観察)
伊豆大島フィードワーク2日目の今日は、貸切バスで大島をほぼ一周しながら様々な地形を観察しました。
本日も西谷さんのガイドとともに議論しながら疑問を解決していきました。
昨日に比べて雲が少なく、気温の高い一日でしたが、体調不良者も出ずに終了することができました。
今日は大島温泉ホテルの駐車場に見られる地層観察から始まりました。
地層によって粒子の大きさが異なるため、雨水が蓄えられる場所(大きな粒子が含まれる層)と蓄えられにくい場所(粒子が小さい層)がありました。
同じ地層は、この後に見学する「地層大切断面」でも見ることはできますが、触れることはできないので、ここで粒子の大きさを触って感じることができたことはよかったです。
「泉津橋」から大島で大きく成長しているシイやタブの木を観察しました。
噴火によって焼かれることなく成長することができた場所では背に高い木々が多くありました。
「泉津の切り通し」は「木が育ってから切り開かれたのか」それとも「切り開かれてから木が育ったのか」考えながら観察していきました。
様々な角度から見たり、木の根がどのように伸びているか辿って行ったりするなかで、ここは「木が育っているところを切り開いたのではないか」と考えました。
日忌様(ヒイミサマ)の伝説が伝わっている「波治加麻神社」では、極相林を見ることができました。
20~30メートルの木、人間と同じくらいの木、地面に這うような木と大きく3つに分かれる木々をすべて見ることができました。
また、あまり聞くことのできない「カラスバト」の鳴き声を聞くこともできました。
「トウシキ園地」では、240万年前から数十年前まで活動していた筆島火山の火道に生成された火道角礫岩のみが侵食に耐え取り残された「筆島」や、地層を割りながらマグマが上昇して板状に固まった「岩脈」を見ることができました。
激しい噴火で飛んできた石が地面にめり込み、その周辺が雨風で削られたことで座布団を敷いた石のように見える「ボムサッグ」も観察できました。
「砂の浜(さのはま)」は沢を流れ下った火山灰や砕けて細かくなった溶岩が集まってできた黒い砂浜です。
日照りの強い今日は靴を履いていても足の裏が焼けてしまいそうなくらい熱かったです。
浜ではアオウミガメの骨を見ることができました。
「地層大切断面」ではこれまでの噴火による噴出物が積もった層をいくつも観察することができます。
うねっているため、褶曲していると思われがちですが、谷の部分と山の部分の厚みを比較すると谷の部分の方が厚くなっているので元々でこぼこした地形に積もったと考えられています。
層をよく観察すると植物が生える層と生えない層がありました。
この層の違いを見るために「伊豆大島火山博物館」へ行きました。
高温のマグマが吹き出し、ゆっくり冷えたことで空気を含み赤くなったスコリアが積もった「赤禿(あかっぱげ)」へ行きました。
赤色にもグラデーションがあり、温度に違いがあったのではないかと考えられます。
土石流(火山泥流)から町を守るために作られた「大金沢堆積工」を見に行きました。
2013年10月の台風接近による大雨で土石流が発生しましたが、一部はこの砂防ダムで堰き止められ、ここよりも下の集落に被害を及ぼすことはありませんでした。
しかし、すぐ脇の尾根を乗り越えた土砂に多くの家が飲み込まれました。
人間の予想を越える災害が起きる今、防災について考える必要があると強く感じました。
観察を終え、ホテルに戻る途中に昨日歩いた道を一望することができました。
ホテルにもどり、この2日間に観察したことから、さらに調査を進めたいものを各自が出し合い、明日調査するものを全員で決めました。
「ホテルを出発し、調査を進めながら高速船に間に合うルート」を決めるのは難しいようです。
明日は最終日です。安全に帰路につけるよう、体調管理をしっかりしながら頑張っていきましょう。
【SSH 伊豆大島FW】1日目 ② フィールドワーク(三原山山頂、裏砂漠)
岡田港から路線バスに乗り、三原山山頂口まで行き、昼食をとってからフィールドワークに臨みました。
フィールドワーク開始時は雨が降り出し、火口を見ることができないのではないかと不安になりながら歩き出しました。
今日のフィールドワークは森林インストラクターの西谷香奈さんのガイドのもと行いました。
「伊豆諸島全体に生息する特徴的な植物」や「大島に生息する植物のみが持つ特徴」を教えていただきました。
本州では外敵から身を守るために棘や不快な臭いを出す植物があります。
しかし、大島の植物は外敵がなく、エネルギーを無駄使いしないために棘や不快な臭いを減らして生息しているものもありました。
他の火山に比べて粒の大きい火山灰(人によっては火山砂(さ)と呼ぶこともある)が観察できました。
柔らかい溶岩である「パホイホイ溶岩」は流れた方向が皺のようなものが見られました。
上記の写真は二方向に流れていたように見えるのがわかりますか?
触ってみるとレプリカなのではないかと疑ってしまうようなくらいつるつるしていました。
ガサガサとした形状の溶岩である「アア溶岩」の上で記念撮影しました。
こちらはパホイホイ溶岩と同じく柔らかい溶岩なのですが、表面を触るとザラザラしていて、踏みしめるとかき氷をザクザクした時と似た音がしました。
36年前の噴火の時、溶岩で一度埋まったあと、1年後に地下に空洞ができ崩落してできた火口で集合写真を撮りましたが、タイミング悪く曇ってしまいました。
晴れて火口まで見えた時は、36年前の噴火で積もった場所とそれ以前のものを区別することができました。
「イタドリ」や「ススキ」の他にはほとんど植物がない裏砂漠ではスコリア(火山の噴出物の一種)がみられ、「その構造によって青や黄色などに光って見える」ことを観察することができました。
ここは、噴火によって植物がなくなるだけでなく、雨や風によって流されてしまい、なくなることもあります。
それでもまた再生しようと頑張るイタドリの芽を見ることのできました。
裏砂漠から宿泊場所の大島温泉ホテルまでの間には「再生の一本道」があり、噴火によって植物が焼けた場所に草原ができ、木が生え、森になっていく様子を見ることができます。
森の中では「タイワンリス」が「人の爪の4倍の速さで伸びると言われている歯」を研いだ跡が残った木がありました。
明日は大島をほぼ一周しながら様々な地形や生き物を見ていく予定です。
SSH 活動報告
【令和3年度 SSH】SS探究総合 特別講義「春日部発 宇宙の旅 -つながっている宇宙・社会・...
2月15日にSSH天文学特別講座を行いました。
国立天文台の縣秀彦先生より、オンラインにて講義を受け、天文学の役割について考えました。
講座:「春日部発 宇宙の旅 -つながっている宇宙・社会・いのち-」
講師:天文学者 自然科学研究機構国立天文台准教授 縣 秀彦 先生
内容
まずは、ウユニ塩湖でみえる美しい画像から、南半球の空でみえる、天体を追いながら、われわれは何を見ているのか考えました。1枚の写真から、星座について、銀河について、さらに宮沢賢治の文学にも触れていただきながら、さまざまな視点を持って天体を見ることができることが分かりました。
宇宙からは様々な情報が届いている、光だけでなく、X線、赤外線などの電磁波、ニュートリノなど素粒子、重力波と呼ばれる空間の伸び縮み、・・・まさに天からの文(ふみ)であることに気づかされました。
次に国立天文台の天体シミュレーションソフトMitakaを利用して、地球から宇宙の果てまで旅をしました。
少し先の時代、宇宙飛行士たちは月までの探査を頻繁に行う時代が来るであろう。今、新たに宇宙飛行士を募集しているので、みなさんも宇宙飛行士に興味があったら目指してみるとよいだろう、というメッセージもいただきながら、太陽系の広がりから、銀河系の広がり、さらには宇宙の大規模構造まで宇宙空間を移動しながら解説を頂き臨場感あふれる体験が出来ました。
最後には、宇宙誕生から現在までを1年に例えると、という話していただきながら、宇宙の誕生から、現在まで、物質で、DNAで、伝承で、我々までつながっている。人間の一生は一瞬だけれども伝承をすることで人間は生き続けるという強いメッセージをいただき、講義を終えていただきました。
講義後、質疑にも丁寧に答えていただき、楽しい講義となりました。
縣先生、本当にありがというございました。
【令和3年度 SSH】SS探究総合 特別講義 「~外来生物から考えよう~ ”生態系”のバランス 」
1月18日の特別講義は国立科学博物館の井上先生による
「~外来生物から考えよう~ ”生態系”のバランス 」でした。
外来生物に関する話題は、最近よくニュースで取り上げられています。
今回は具体的なデータをもとに外来生物が生態系に及ぼす影響を
チャットを用いて意見交換をする形で進めていただきました。
想像以上の「オオクチバス」「ブルーギル」影響に驚きました。
井上先生の出される課題に相談しながらチャットで返答します。
事前に配られたワークシートに記入しながら自分の考えをまとめていきます。
生徒の質問にも丁寧に対応していただきました。
【令和3年度 SSH】SS探究総合 「液体窒素」
1月11日のSS探究総合は本校物理担当の芳野教諭よる
「液体窒素」を用いた実験を行いました。
この容器の中に液体窒素が10L入っています。
危険を伴う実験なので革手袋着用は必須です。慎重に容器に注ぎます。
常温では沸騰し、気体に戻ります。
「バナナ」と「ソフトテニスボール」を中に入れてみると…
(お決まりですが)バナナで釘が打てます!
ソフトテニスボールは床に落としただけで割れてしまいます。
カーネーションを液体窒素につけると…。(これもお決まりですね。)
傘を入れるビニール袋に空気を入れて液体窒素につけると
ビニール袋は縮み、中に液体が現れます!
二酸化炭素を入れた風船を液体窒素で冷やすと、ドライアイスが出来上がります。
豆電球をつないだニクロム線をつけると、電球は明るさを増します。
(なぜでしょうか?)
超伝導物質を使うと、磁石を宙に浮かせることができます。
これは「ピン止め効果」と呼ばれるそうです。
超低温の世界では不思議なことが起こります。
この性質を利用して、色々な便利なものがつくられています。
【令和3年度 SSH】SS探究総合 特別講義 「世界を変えた薬 」
12月7日のSS探究総合はサイエンスライターの佐藤健太郎先生に
「世界を変えた薬」という特別講義を行っていただきました。
先生には以前、春日部市民文化会館で本校全生徒を対象にした「SSH特別講演会」で
お話をしていたこともあります。今回の特別講義も快く引き受けてくださいました。
先生の著書は多岐にわたり、数多く出版されたいます。
読んだことがある人も多いのではないでしょうか。(ご専門は化学だそうです。)
「もし、タイムマシンで大昔に戻れるならば
薬をもっていくのが一番が良いのではないでしょうか。」
というお話から講義は始まりました。
人類の歴史はいくつかの病気流行により揺るがされてきました。
最も影響が大きかったのが「ペスト」だそうです。
「ペスト」は何回もの大流行を迎えています。
ただ人類は「薬」を作ることによりその困難に打ち勝ってきました。
現在パンデミックを迎えている「新型コロナウィルス」に対しても同様です。
今回の講義では「コロナウィルスの構造」や「感染の仕組みとスパイクタンパク質」
について説明していただきました。
また現在、有効手段とされている「mRNAワクチン」の働きや
発明の過程についてもお話しいただきました。
最後には生徒の質問に丁寧に対応していていただきました。
【SSH】秩父FW(2回目)
【SSH】秩父FW
11月28日(日)は秩父FWを行いました。
元小鹿野高校教諭の小幡喜一先生に案内をいただき、秩父ジオパークの露頭など観察しました。小幡先生はNPO法人秩父まるごと博物館の理事長、県立自然の博物館に勤務されていたご経験もあり、ブラタモリにも案内人として出演されており、秩父の案内のスペシャリストです。昨年度に引き続き秩父FWの案内をお願いいたしました。
今回は新たな地質研究のテーマのアイデアを求め、天象部を主体とするメンバーでの参加です。
↑ 出牛ー黒谷断層の観察 和同開珎の銅はここで採られたのでしょうか?
↑ モニュメントで記念撮影
➡
↑ 札所28番橋立洞 このシーン、ブラタモリで見た!
・・・わざわざプリンを準備していただき、付加体の説明と武甲山の成因を実演してもらいました。そして、スタッフ(小幡先生)がおいしくいただいていました。
↑ 浦山ダムで秩父の景観の観察と昼食。ダムの下でチャートの観察を行いエレベーターでダムの上へ登りますが、
階段でも登れるということで、数名が132mを階段で上がる。…春高天象部、見直した!!!
↑ 若神子断層にて断層鏡肌を観察。この場所もブラタモリでやっていました。
↑ 本日最終観察地、犬木の不整合にて路頭の観察。全員長靴を履いて、河原を歩いていきます。
これぞフィールドワークの醍醐味ですね。 白沙層に含まれる礫が丸い理由はわかりましたか?
バスの中でも、丁寧な解説をいただき、日本列島の歴史から、秩父の生い立ちまで詳しく説明いただきました。秩父出身の芸能人の小ネタをいただいたり(世代が違いすぎてあまりわからない?)、たくさんお話をいただき、消化不良ぎみですが、しっかり振り返りをして、非常に貴重な体験をさせていただいたことを実感して欲しいと思います。
小幡先生、お忙しい中、様々な準備をしていただき本当にありがとうございました。
【SSH】入間川FW
11月13日(土)は入間川FWを行いました。
元所沢高校教諭の正田浩司先生に案内をいただき、入間市の入間川沿いを中橋付近から上橋まで移動しながら新生代の地層を観察しました。
晴天に恵まれ、予想より暖かく感じました。非常に気持ちの良いFWとなりました。
左 中橋から上流に向けての方向 右 観察のために、わざわざ、きれいな面を保存をしていただいていました。
左 なぜ火山灰の層が下に凸になっているのでしょうか?答えは、右の写真のある動物のせいでした。
左 午後は入間市博物館ALITをお借りして 右 午前中に採取した火山灰の分析に挑戦です。
↑ 洗い出しの様子。 簡易顕微鏡で観察しました。火山ガラスの考え方について講義をいただく。
今回観察した火山灰は、春日部高校の地下の500mあたりに続いていることがわかっており、前回の福島大学の柴崎先生の講義との関連があります。わざと繋がるように内容を組んでいただいています。
終盤、火山灰の中でも、特に火山ガラスに注目した観察について、わかりやすい説明をいただきました。
その他にも、メタセコイヤの話、狭山丘陵の話、石炭会社の話など、学習につながる様々なお話をいただきました。
FWから、学習会の最後まで、我々の質問に丁寧にお答えいただき、非常に貴重な時間になったと思います。
正田先生ありがとうございました。
【令和3年度 SSH】SS探究総合 特別講義 「組織の再生と老化を担う幹細胞のはたらき 」
11月9日(火)のSS探究総合 は
熊本大学国際先端医学研究機構(IRCMS) 特任准教授 佐田亜衣子先生 に
特別講義「組織の再生と老化を担う幹細胞のはたらき 」を行っていただきました。
先生は「皮膚幹細胞」に関する分野をご専門にされており、2020年には
「2020 NIKON JOICO AWARD 最優秀JOICO賞」を受賞されました。
「幹細胞とは何か?」から始まり、「ES細胞」、ノーベル賞で話題になった「iPS細胞」
など幹細胞についてわかりやすく説明していただきました。
「幹細胞」が特定の性質をもった細胞に変化することを「分化」と呼ぶそうです。
「幹細胞」がいろいろな細胞に分化していく様子は、このようなイメージだそうです。
「老化」と「幹細胞」の間には密接な関係があるそうです。
「幹細胞」は細胞分裂のスピードが遅く、そこに幹細胞の特徴が秘められているそうです。
生徒の質問に丁寧に対応していただきました。
本校の生物担当教員の質問にも対応していただきました。
気さくなお人柄で、和やかな雰囲気の中、充実した時間を過ごすことができました。
【令和3年度 SSH】課題研究基礎(1年) 「マシュマロ チャレンジ ① 」
9月20日は「マシュマロ チャレンジ ① 」です。「マシュマロ チャレンジ」とは
『パスタ、テープ、ひも、マシュマロを使って 自立可能なタワーを立てるゲーム』
で,最も高いタワーを作ったチームが優勝となります。(公認世界記録は 99㎝)
グループで相談をして…
写真を参考にし…
設計図を作り…
実際にパスタを手にして検討し、方針が決まったら…
組み立てます。果たして世界記録を更新することはできるでしょうか!
次回は今回の結果を科学的に検証し、さらなる記録に挑みます。
【令和3年度 SSH】SS探究総合 特別講義 「惑星探査の最前線 -太陽系の謎に迫る惑星探査...
10月12日のSS探究総合はJAXAの村上 豪 先生による
「惑星探査の最前線 -太陽系の謎に迫る惑星探査船団- 」でした。
村上先生は国際水星探査計画「ベピコロンボ (BepiColombo)」の
プロジェクトサイエンティスト (科学責任者)を務めていらっしゃいます。
太陽系の話題から始まり、月周回衛星「かぐや」、小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」
そして、現在が取り組んでいらっしゃる水星探査機「みお」へと、あっという間の1時間でした。
神奈川県相模原市のJAXAの研究所からリモートで講義を行っていただきました。
改めて太陽系のスケールにビックリです。地球は太陽のすぐ近くにあるんですね。
「月の水平線(?)から地球が昇る」動画も見せていただきました。
さながら映画「2001年宇宙の旅」のような映像でした。(かなり古い…ですね。)
先生の夢は「現在、月で眠っている「かぐや」の部品を回収すること」だそうです。
有名な「はやぶさ2」の地球に帰還した時の画像も見せていただきました。
今でも採取したサンプルの分析が行われているそうです。
このプロジェクトは構想に21年間を要したそうです。
探査機「みお」の制作現場の画像も見せていただきました。
JAXAの皆さんが手作業で組み立てていました。
水星はすぐ近くにあるようですが、水星軌道に到達するまでには
7年もかかるそうです。その軌道のアニメーションを見せていただきました。
生徒たちの質問にも丁寧に対応していただきました。
最後に本校の職員の質問にもご丁寧に回答いただきました。
(注 スクリーンの不具合から撮影画像が歪んでおります。ご容赦ください。)
【令和3年度 SSH】SS探究総合 「化学の力でよりよく暮らす ~QOLの向上と色素~」
9月28日のSS探究総合は、本校化学担当の安部教諭による
「化学の力でよりよく暮らす ~QOLの向上と色素~」です。
昔は「色」は「人工的につくことはできない」と信じられていました。
そのため「きれいな色を身みつけること」は権力の象徴でした。
ことろが「化学」を用いることで人工的に合成できることが分かり、
「色」は我々の身近な存在になり、生活に潤いをもたらしました。
この日の授業は、比較的扱いやすい色素「アゾ染料」の合成です。
先生の実験を注意深く観察しています。
染料に関する話で講義後も盛り上がりました。
昔は「紫色の原料となる貝」は高い価格で取引されたそうです。
NEW
〇令和6年度教員人事応募制度について
本校の令和6年度教員人事応募制度関係資料を「学校情報全般」→「教員人事応募シート」内に掲載しましたので、御希望方は御覧ください。
◎在校生・保護者の皆さんへ
・春日部高校 台風接近・大雪等の気象警報発令時に伴う授業対応について.pdf
・各学年の掲示板キャビネット・PTA役員へのページ(リンク)
教育関係の悩み事の相談窓口(県教育委員会)
・新型コロナウイルス感染症への対応
本校では、埼玉県教育委員会が定めたガイドラインに沿って教育活動を展開しています。この度、以下のとおり、令和5年5月8日付けでガイドラインが改定されましたので、お知らせします。
「県立学校版 新型コロナウイルス感染防止対策ガイドライン~令和5年度~」(令和5年5月8日改定).pdf
その他、埼玉県教育委員会からの情報については、こちら から確認することができます。
◎高校入試情報
令和5年度埼玉県公立高等学校入学者選抜(令和5年2月実施)に関する情報(埼玉県教育委員会)
令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜(令和6年2月実施)に関する情報(埼玉県教育委員会)
令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜(令和6年2月実施) 電子出願リーフレット及びQ&A(埼玉県教育委員会).pdf
◎令和5年度公開授業予定日
※来校に際しては事前の申込みは不要ですが、必ず事務室にて受付をしてください。
4月22日(土)、5月13日(土)、
5月27日(土)、6月17日(土)
9月2日(土)、9月30日(土)、
10月7日(土)、10月28日(土)
11月11日(土)、12月2日(土)、
1月6日(土)、1月20日(土)、
2月3日(土)、2月17日(土)
◎学校説明会等の情報はこちら
◎毎日新聞-ぐるっと東日本・母校をたずねる-に春日部高校のOBが紹介されています。
令和5年度
全国大会出場
陸上競技部
書道部
写真部
物理部
関東大会出場
陸上競技部
体操部
文学部
令和4年度
全国大会出場
書道部
将棋部
陸上競技部
関東大会出場
体操部
陸上競技部
水泳部
弓道部
将棋部
囲碁部
令和3年度
全国大会出場
陸上競技部
関東大会出場
陸上競技部
文学部