お知らせ

春日部高校は文部科学省より、SSH第3期(令和2年度~令和6年度)の指定を受けました。

本校のSSH事業における課題

「21世紀型スキル」を身につけ、科学技術分野のリーダーとして活躍する人材を育成するための統合プログラムの開発

 

令和 6 年度 SSH事業 校外研修 予定

4月28日  筑波山フィールドワーク

5月12日 下仁田フィールドワーク 

6月15日 青木ヶ原樹海フィールドワーク

7月22日~26日 屋久島フィールドワーク

8月6日 理化学研究所見学会

8月22日~24日 伊豆大島フィールドワーク

9月 東京フィールドワーク(未定)

11月14日 人と野生動物の関係を考える研修会

12月24日~25日 ぐんま天文台 天体観測実習

 

活動報告書・記録集はこちら

報告

SSH活動報告

【令和6年度SSH】伊豆大島 FW 事後学習終了!!!

夏休みの8/22~8/24の間に行った伊豆大島フィールドワークですが、FWで終了で終わりではなく、9月に入っても週に1回程度のペースで集まり、まとめのポスターを作成しておりました。

  

FWの最終日に行った「パホイホイ溶岩が同じ場所でも流れが食い違っている要因は何か」というテーマをさらに練り直し、

 「シワの向きをたどってみると ~縄状溶岩の調査で明らかになった安永溶岩丘群~ 」

というタイトルでポスターが完成!!! 完成したポスターをバックに全員で喜びのポーズ!!!!!

 

 

教員からのアドバイスと締め切りの圧力も、もちろんありましたが、基本的には自分たちの話し合いによってポスターを完成させました。

みなさんよく頑張ってくれました。

さて、今後作成したポスターをどこかに発表に行こうと思っています。もし発表会場で我々を見かけたら、「この記事をみました」ということをお伝えいただければ、素直にうれしいです。

それでは、どこかで。

0

【令和6年度SSH】特別講義「微分方程式」 大島先生

10月1日(火)は本校数学科 大島和重先生による「微分方程式」の講義です。

色々な現象を説明する道具である「微分方程式」ですが、「人間社会の歴史」にも密接な関係があります。

 

まずは「物体の運動(落下)」から話が始まります。

地球上で投げ上げられた物体は放物線(2次関数のグラフ)を描きます。

時間とともに、ある高さまで上昇したら、その後は下降します。

その下降する速さは、時間と共にどんどん速くなります。

勿論「落下距離」どんどん大きくなります。

これは「微分方程式」を解くことで説明できるのですが・・・・…

そうすると空高くから落ちてくる「雨の水滴」も

時間が経つごとにどんどん速くなり、体に当たると痛いはずです。

ところが、そんなに速く落下してきません。

この現象も「微分方程式」を解くことで説明できます。

「雨の水滴」は「ある速さ」までしか加速しないのです。

この速さは「終端速度」と呼ばれるもので、高校で学習します。

次は「ばねに吊り下げたおもりがゆらゆら振動すること」の説明です。

当たり前に思える現象も「微分方程式」を解くことで説明できます。

「ネズミの増え方」についても調べることができるそうです。

ある条件のもとでは、一定数までしか増えないことが示されました。

次に「微分方程式」をはじめとする「数学」の発展について講義は続きます。

話は「十字軍」からスタートし、「イスラム教」におよび・・・・

「大航海時代」「フランス革命」「ナポレオン時代」を経て現代に繋がります。

イギリス、ドイツとフランスの立場の違いが数学の発展にも影響しているそうです。

数学も「人の営み」と共に歩みを続けています。

高校で学習する「三角関数、指数関数、対数関数は人間社会で必要なもの」であることも実感できる講義でした。

0

【78期】SS課題研究 研究活動 2回目

9/30(水)  2年生課題研究は研究活動の2回目です。

夏休み明けの情報交換後、研究をブラッシュアップして2学期の活動を始めました。

各グループ、担任や副担任の先生に今回の実験の計画を見てもらっていました。

 

 可能ならば、課題研究の時間以外にも実験を行ってデータを増やしましょう。自分たちの研究をよりよくしていって欲しいと思います。

頑張れ78期!!!

0

【令和6年度SSH】特別講義 ALT ニコラス先生による"Computer Science"講義

 9月24日(火)、本日の特別講義はALT ニコラス先生による"Computer Science"についてでした。ニコラス先生のご専門がComputer Scienceということで、英語で講義をしていただきました!

通常の授業では、英語のWritingやSpeakingにフォーカスしていますが、今日の講義は内容にフォーカスしているので、まさに、英語をツールとして学ぶ機会となりました。

 コンピューターの歴史、プログラミング、AI、ニコラス先生のご経験を中心に話をしていただきました。その中で、『コンピューター科学の父』と呼ばれているAlan Turingについてもお話いただきました。

 さて、講義が一段落したあと、生徒たちに授業でも好評のKahoot Quizを行いました。講義の内容から出題があり、理解度チェックになりました。

 最後に、質問コーナーでは、2,3人で質問を考え、ニコラス先生に質問しました。全員が英語で質問できて素晴らしかったです!コンピューターについて知っていることで役に立つことは何か、今後多くの職業がAIに取って代わられると言われているが、どんな職業は生き残るか等、本日の講義と自身の知識を合わせて質問をすることができました。

英語漬けの1時間強。今後も英語をツールとして使って学ぶ機会をたくさん用意していきたいです。

0

【R6年度SSH】東京FW

9月22日(日)は 東京FWを行いました。

防災士で、荒川や利根川などの関東の地形などを専門的に研究されている、杉内 由香先生に御案内いただきました。

東京の街を歩きながら、いろいろ考えるブラタモリ風の巡検です!

(ブラタモリ風に・・・)今回のお題は!・・・・

 

「高低差体感! 歩いて学ぶ標高!!」です。

 

まずは、永田町駅に集合。出口に国会図書館、参議院議員会館・・・。日曜日の永田町は人通りが少なく静かです。

国会議事堂(の花崗岩)を確認しつつ、日本水準原点へ。

 

日本水準原点は明治24年に設置され、測量での高さの基準となっているそうです。明治の時代、東京湾に面した隅田川の河口であった「霊岸島」で平均海面を計測し、東京湾平均海面いわゆる T.P. としたそうです。それを海面から大地に移して完全に固定してしまった水準点として国会議事堂の向かいにあるのですね。

 

次に、江戸城の外堀付近、赤坂見附へ。

最初に我々が集合した、永田町は台地の上だったのですが、そこから歩いてかつての外堀の形跡である、石垣を見ながら川が台地を削った谷筋を進んでみました。高低差20mくらい下がるそうです。台地から低地へ、溜池ではなぜその名がついたのか、江戸時代においては、地名に~池という名の場合は海からの流れを止める意味合いが入っていることが多い、~淵(ふち)という名の場合は川からの流れを止める意味合いが入っていることが多いことを教えていただきました。

 

また、途中で杉内先生に知る人ぞ知る、江戸城外堀資料館?(@文科省の近く)を教えていただき、江戸時代にどのように石垣が組まれたのかわかりやすく学ぶことができました。

 

日枝神社でエスカレーターにのって、高低差を実感。首相官邸を横目に見ながら。日比谷公園で昼食をとりました。

 

午後は、低地を歩きました。汐留→銀座→日本橋→佃島です。

まずは地盤沈下の痕跡をみながら、旧新橋駅が再現された鉄道歴史展示室を見学したり、東側の外堀をみたり、伊能忠敬が住んでいた地図御用所跡付近で、伊能忠敬のすばらしさを伺ったり、しました。

 

そして、最後に、今回のFWの最初の水準点のさらに原点である霊岸島の水位観測所を通って、記念的な水準点である交無号の一等水準点を見学して、佃島へ。佃島は佃煮の佃なのですね!!!

 

 

 

東京という町は地形の話のなかに、徳川家康がとか、毛利藩がとか、国会議事堂がとか、関東大震災がとか、いわゆる社会の話がたくさん入ってきます。もともと歴史が長い街なので歩いていて非常に楽しいです。

生徒の質問にもさまざまな歴史や文化の話も織り交ぜながら、わかりやすい説明をいただきました。

非常に貴重な時間になったと思います。 

杉内先生、本当にありがとうございました。
 

0

【令和6年度 SSH】SSH課題研究基礎(1学年) マシュマロチャレンジ②


9月18日の課題研究基礎では、モデル実験「マシュマロチャレンジ」の2回目を行いました。

「マシュマロチャレンジ」とは、パスタ・テープ・ひも・マシュマロを用いてつくる自立可能なタワーの高さを競うゲームです。

今回は、前回の結果から仮説を再び考えて、それを検証していきます。

まずは、20分間 話し合って仮説を考えます。パスタを手にしながら、みなさん真剣に議論しています。

 

続いて、実際にパスタタワーを作成して、仮説を検証します。制限時間は20分。
今回は前回の経験もあって、スピーディに作成しています。

さぁ、最後の仕上げ、マシュマロを乗せて・・・立った!!

今回はタワーがしっかり立って成功した班が多く出ました。

みなさん、前回より高くなりましたか?

班の仮説が正しかったか、しっかりと考察しましょう!!

0

【令和6年度 SSH】SSH課題研究基礎(1学年) マシュマロチャレンジ①

 9月11日の課題研究基礎では、モデル実験「マシュマロチャレンジ」の1回目を行いました。

「マシュマロチャレンジ」とは、パスタ・テープ・ひも・マシュマロを用いてつくる自立可能なタワーの高さを競うゲームです。

今回は、前回に班で考えた仮説を確認し、その後、実際にパスタでタワーを組み立てました。

タワー作成時間は20分。意外に短い時間です。

どの班も個性的な形のタワーを立てていました。なかなかうまくいかず、皆さん苦戦しているようでしたが、楽しく取り組んでいました。

 

できたタワーの高さを測定した後は、考察です。次回もっと高いタワーを立てるための方針を班で考えました。

次回、マシュマロチャレンジの2回目を行います。さらなる高みを目指しましょう!!

0

特別講義 「土壌学の基礎知識」

9月7日に、埼玉県立杉戸農業高等学校の金子ゆき先生に「土壌学の基礎知識」について講義を行っていただきました。

今年度は土壌に関する課題研究を行う生徒が多いのですが、高校の理科では土壌についてほとんど扱いません。そのため、インターネット等で調べた断片的な知識しか持たないまま、研究を進めていました。そこで急遽、土壌のスペシャリストである金子先生にお願いし、体系的な知識を教えていただけることとなりました。

 

講義では、土壌について、物理性・化学性・生物性の3つの観点からわかりやすく教えていただきました。

また、「良い土壌とは何か?」など問いかけを交えながら、講義していただきました。

質疑応答の時間には、生徒のみなさんから多くの質問が寄せられ、金子にはその一つ一つに丁寧にお答えいただきました。また、講義終了後には課題研究について様々なアドバイスをいただきました。

金子先生、急なお願いにも関わらず、ご講義ありがとうございました。

教えていただいたことをこれからの課題研究に活かしてまいります。

0

【令和6年度 SSH】SSH課題研究基礎(1学年) 2学期ガイダンス

 9月4日の課題研究基礎では、1年8組から堀田先生の講義をMeetで中継しました。

まず、堀田先生が2学期のガイダンスを行いました。

2学期の目標は

  ・探求の手法(春高サイエンスコード)を習得する。
  ・探求の成果を論理的でわかりやすくまとめ,発表する。

の2点です。

春高サイエンスコードとは、春高が探究の手法として掲げている「疑問→仮説→先行研究の検討→テーマ設定→検証→考察→(疑問に戻る)」のサイクルです。1学期にも説明があったのですが、改めてもう一度、確認をしました。

そして、2学期初めに行うモデル実験「マシュマロチャレンジ」の方法について説明がありました。パスタ・テープ・ひも・マシュマロを用いてつくる自立可能なタワーの高さを競うゲームです。

今日は次回の準備として、春高サイエンスコードのうち、はじめの3つ「仮説」「先行研究の検討」「テーマの設定」まで行いました。

みなさん、自分なりの仮説を考えてタワーを設計していました。

次回は、実際にパスタでタワーを組み立てます。楽しみですね。

0

【78期】SS課題研究 分野ごとの交流

9/4(水)2年生課題研究は1学期の調査・実験を振り返るために分野ごとの交流を行いました。

 

夏休みで少し時間が空いてしまいましたが、これからさらなる研究を深めるために、1学期の自分たちの活動を同じような活動を行っているグループに発表することで、情報交換し、見つめなおします。

   

いろいろ、反省が多いようですが、わりと盛り上がっていました!!!

 次回から、また研究を始めます。今回の会を踏まえて自分たちの研究をよりよくしていって欲しいと思います。

 

頑張れ78期!!!

0
令和3年度以前

SSH 活動報告

【令和3年度 SSH】SS探究総合 特別講義「春日部発 宇宙の旅 -つながっている宇宙・社会・...

2月15日にSSH天文学特別講座を行いました。

 国立天文台の縣秀彦先生より、オンラインにて講義を受け、天文学の役割について考えました。

講座:「春日部発 宇宙の旅 -つながっている宇宙・社会・いのち-」

講師:天文学者 自然科学研究機構国立天文台准教授 縣 秀彦 先生

内容

まずは、ウユニ塩湖でみえる美しい画像から、南半球の空でみえる、天体を追いながら、われわれは何を見ているのか考えました。1枚の写真から、星座について、銀河について、さらに宮沢賢治の文学にも触れていただきながら、さまざまな視点を持って天体を見ることができることが分かりました。

 

宇宙からは様々な情報が届いている、光だけでなく、X線、赤外線などの電磁波、ニュートリノなど素粒子、重力波と呼ばれる空間の伸び縮み、・・・まさに天からの文(ふみ)であることに気づかされました。

次に国立天文台の天体シミュレーションソフトMitakaを利用して、地球から宇宙の果てまで旅をしました。

少し先の時代、宇宙飛行士たちは月までの探査を頻繁に行う時代が来るであろう。今、新たに宇宙飛行士を募集しているので、みなさんも宇宙飛行士に興味があったら目指してみるとよいだろう、というメッセージもいただきながら、太陽系の広がりから、銀河系の広がり、さらには宇宙の大規模構造まで宇宙空間を移動しながら解説を頂き臨場感あふれる体験が出来ました。

 最後には、宇宙誕生から現在までを1年に例えると、という話していただきながら、宇宙の誕生から、現在まで、物質で、DNAで、伝承で、我々までつながっている。人間の一生は一瞬だけれども伝承をすることで人間は生き続けるという強いメッセージをいただき、講義を終えていただきました。

  講義後、質疑にも丁寧に答えていただき、楽しい講義となりました。

縣先生、本当にありがというございました。

【令和3年度 SSH】SS探究総合 特別講義 「~外来生物から考えよう~ ”生態系”のバランス 」

1月18日の特別講義は国立科学博物館の井上先生による

「~外来生物から考えよう~ ”生態系”のバランス 」でした。

 

外来生物に関する話題は、最近よくニュースで取り上げられています。

今回は具体的なデータをもとに外来生物が生態系に及ぼす影響を

チャットを用いて意見交換をする形で進めていただきました。

想像以上の「オオクチバス」「ブルーギル」影響に驚きました。

井上先生の出される課題に相談しながらチャットで返答します。

 

事前に配られたワークシートに記入しながら自分の考えをまとめていきます。

 

生徒の質問にも丁寧に対応していただきました。

【令和3年度 SSH】SS探究総合 「液体窒素」

1月11日のSS探究総合は本校物理担当の芳野教諭よる

「液体窒素」を用いた実験を行いました。

 

 この容器の中に液体窒素が10L入っています。

 

危険を伴う実験なので革手袋着用は必須です。慎重に容器に注ぎます。

常温では沸騰し、気体に戻ります。

「バナナ」と「ソフトテニスボール」を中に入れてみると…

(お決まりですが)バナナで釘が打てます!

ソフトテニスボールは床に落としただけで割れてしまいます。

カーネーションを液体窒素につけると…。(これもお決まりですね。)

傘を入れるビニール袋に空気を入れて液体窒素につけると

ビニール袋は縮み、中に液体が現れます!

二酸化炭素を入れた風船を液体窒素で冷やすと、ドライアイスが出来上がります。

豆電球をつないだニクロム線をつけると、電球は明るさを増します。

(なぜでしょうか?)

 超伝導物質を使うと、磁石を宙に浮かせることができます。

これは「ピン止め効果」と呼ばれるそうです。

超低温の世界では不思議なことが起こります。

この性質を利用して、色々な便利なものがつくられています。

 

【令和3年度 SSH】SS探究総合 特別講義 「世界を変えた薬 」

12月7日のSS探究総合はサイエンスライターの佐藤健太郎先生に

「世界を変えた薬」という特別講義を行っていただきました。

先生には以前、春日部市民文化会館で本校全生徒を対象にした「SSH特別講演会」で

お話をしていたこともあります。今回の特別講義も快く引き受けてくださいました。

先生の著書は多岐にわたり、数多く出版されたいます。

読んだことがある人も多いのではないでしょうか。(ご専門は化学だそうです。)

「もし、タイムマシンで大昔に戻れるならば

薬をもっていくのが一番が良いのではないでしょうか。」

というお話から講義は始まりました。

人類の歴史はいくつかの病気流行により揺るがされてきました。

最も影響が大きかったのが「ペスト」だそうです。

「ペスト」は何回もの大流行を迎えています。

ただ人類は「薬」を作ることによりその困難に打ち勝ってきました。

現在パンデミックを迎えている「新型コロナウィルス」に対しても同様です。

今回の講義では「コロナウィルスの構造」や「感染の仕組みとスパイクタンパク質」

について説明していただきました。

また現在、有効手段とされている「mRNAワクチン」の働きや

発明の過程についてもお話しいただきました。

最後には生徒の質問に丁寧に対応していていただきました。

 

【SSH】秩父FW(2回目)

【SSH】秩父FW


11月28日(日)は秩父FWを行いました。


元小鹿野高校教諭の小幡喜一先生に案内をいただき、秩父ジオパークの露頭など観察しました。小幡先生はNPO法人秩父まるごと博物館の理事長、県立自然の博物館に勤務されていたご経験もあり、ブラタモリにも案内人として出演されており、秩父の案内のスペシャリストです。昨年度に引き続き秩父FWの案内をお願いいたしました。

 

今回は新たな地質研究のテーマのアイデアを求め、天象部を主体とするメンバーでの参加です。
   ↑ 出牛ー黒谷断層の観察 和同開珎の銅はここで採られたのでしょうか? 

 ↑ モニュメントで記念撮影

 

 


 ↑ 札所28番橋立洞 このシーン、ブラタモリで見た!

 

・・・わざわざプリンを準備していただき、付加体の説明と武甲山の成因を実演してもらいました。そして、スタッフ(小幡先生)がおいしくいただいていました。


 
 ↑ 浦山ダムで秩父の景観の観察と昼食。ダムの下でチャートの観察を行いエレベーターでダムの上へ登りますが、

 

  階段でも登れるということで、数名が132mを階段で上がる。…春高天象部、見直した!!!


 


  ↑ 若神子断層にて断層鏡肌を観察。この場所もブラタモリでやっていました。

 

 ↑ 本日最終観察地、犬木の不整合にて路頭の観察。全員長靴を履いて、河原を歩いていきます。

  これぞフィールドワークの醍醐味ですね。  白沙層に含まれる礫が丸い理由はわかりましたか?


バスの中でも、丁寧な解説をいただき、日本列島の歴史から、秩父の生い立ちまで詳しく説明いただきました。秩父出身の芸能人の小ネタをいただいたり(世代が違いすぎてあまりわからない?)、たくさんお話をいただき、消化不良ぎみですが、しっかり振り返りをして、非常に貴重な体験をさせていただいたことを実感して欲しいと思います。


小幡先生、お忙しい中、様々な準備をしていただき本当にありがとうございました。

【SSH】入間川FW

11月13日(土)は入間川FWを行いました。

元所沢高校教諭の正田浩司先生に案内をいただき、入間市の入間川沿いを中橋付近から上橋まで移動しながら新生代の地層を観察しました。

 

晴天に恵まれ、予想より暖かく感じました。非常に気持ちの良いFWとなりました。

   

 左 中橋から上流に向けての方向  右 観察のために、わざわざ、きれいな面を保存をしていただいていました。

 

 左 なぜ火山灰の層が下に凸になっているのでしょうか?答えは、右の写真のある動物のせいでした。

 

 左 午後は入間市博物館ALITをお借りして  右 午前中に採取した火山灰の分析に挑戦です。

 

  ↑ 洗い出しの様子。 簡易顕微鏡で観察しました。火山ガラスの考え方について講義をいただく。

今回観察した火山灰は、春日部高校の地下の500mあたりに続いていることがわかっており、前回の福島大学の柴崎先生の講義との関連があります。わざと繋がるように内容を組んでいただいています。

 

終盤、火山灰の中でも、特に火山ガラスに注目した観察について、わかりやすい説明をいただきました。

その他にも、メタセコイヤの話、狭山丘陵の話、石炭会社の話など、学習につながる様々なお話をいただきました。

FWから、学習会の最後まで、我々の質問に丁寧にお答えいただき、非常に貴重な時間になったと思います。 

正田先生ありがとうございました。

 

 

【令和3年度 SSH】SS探究総合 特別講義 「組織の再生と老化を担う幹細胞のはたらき 」

11月9日(火)のSS探究総合 は

熊本大学国際先端医学研究機構(IRCMS) 特任准教授 佐田亜衣子先生 に

特別講義「組織の再生と老化を担う幹細胞のはたらき 」を行っていただきました。

先生は「皮膚幹細胞」に関する分野をご専門にされており、2020年には

「2020 NIKON JOICO AWARD 最優秀JOICO賞」を受賞されました。

 

「幹細胞とは何か?」から始まり、「ES細胞」、ノーベル賞で話題になった「iPS細胞」

など幹細胞についてわかりやすく説明していただきました。

「幹細胞」が特定の性質をもった細胞に変化することを「分化」と呼ぶそうです。

「幹細胞」がいろいろな細胞に分化していく様子は、このようなイメージだそうです。

「老化」と「幹細胞」の間には密接な関係があるそうです。

「幹細胞」は細胞分裂のスピードが遅く、そこに幹細胞の特徴が秘められているそうです。

生徒の質問に丁寧に対応していただきました。

本校の生物担当教員の質問にも対応していただきました。

気さくなお人柄で、和やかな雰囲気の中、充実した時間を過ごすことができました。

 

【令和3年度 SSH】課題研究基礎(1年) 「マシュマロ チャレンジ ① 」

9月20日は「マシュマロ チャレンジ  ① 」です。「マシュマロ チャレンジ」とは

『パスタ、テープ、ひも、マシュマロを使って 自立可能なタワーを立てるゲーム』

で,最も高いタワーを作ったチームが優勝となります。(公認世界記録は 99㎝)

グループで相談をして…

写真を参考にし…

設計図を作り…

実際にパスタを手にして検討し、方針が決まったら…

組み立てます。果たして世界記録を更新することはできるでしょうか!

次回は今回の結果を科学的に検証し、さらなる記録に挑みます。

 

【令和3年度 SSH】SS探究総合 特別講義 「惑星探査の最前線 -太陽系の謎に迫る惑星探査...

10月12日のSS探究総合はJAXAの村上 豪 先生による

「惑星探査の最前線  -太陽系の謎に迫る惑星探査船団- 」でした。

村上先生は国際水星探査計画「ベピコロンボ (BepiColombo)」の

プロジェクトサイエンティスト (科学責任者)を務めていらっしゃいます。

太陽系の話題から始まり、月周回衛星「かぐや」、小惑星探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」

そして、現在が取り組んでいらっしゃる水星探査機「みお」へと、あっという間の1時間でした。

神奈川県相模原市のJAXAの研究所からリモートで講義を行っていただきました。

改めて太陽系のスケールにビックリです。地球は太陽のすぐ近くにあるんですね。

「月の水平線(?)から地球が昇る」動画も見せていただきました。

さながら映画「2001年宇宙の旅」のような映像でした。(かなり古い…ですね。)

先生の夢は「現在、月で眠っている「かぐや」の部品を回収すること」だそうです。

有名な「はやぶさ2」の地球に帰還した時の画像も見せていただきました。

今でも採取したサンプルの分析が行われているそうです。

このプロジェクトは構想に21年間を要したそうです。

探査機「みお」の制作現場の画像も見せていただきました。

JAXAの皆さんが手作業で組み立てていました。

水星はすぐ近くにあるようですが、水星軌道に到達するまでには

7年もかかるそうです。その軌道のアニメーションを見せていただきました。

生徒たちの質問にも丁寧に対応していただきました。

最後に本校の職員の質問にもご丁寧に回答いただきました。

(注 スクリーンの不具合から撮影画像が歪んでおります。ご容赦ください。)

【令和3年度 SSH】SS探究総合 「化学の力でよりよく暮らす ~QOLの向上と色素~」

9月28日のSS探究総合は、本校化学担当の安部教諭による

「化学の力でよりよく暮らす ~QOLの向上と色素~」です。

昔は「色」は「人工的につくことはできない」と信じられていました。

そのため「きれいな色を身みつけること」は権力の象徴でした。

ことろが「化学」を用いることで人工的に合成できることが分かり、

「色」は我々の身近な存在になり、生活に潤いをもたらしました。

この日の授業は、比較的扱いやすい色素「アゾ染料」の合成です。

先生の実験を注意深く観察しています。

染料に関する話で講義後も盛り上がりました。

昔は「紫色の原料となる貝」は高い価格で取引されたそうです。