【校長ブログ】令和8年度スタート
さわやかな風がそよぎ、あたたかな日差しが差し込むこのよき日に、新学期を迎えることができました。いよいよ令和8年度がスタートしました。今日の午後からの入学式で新入生358名が加わります。2,3年生の春高生の皆さんは、それぞれ学年も上がり、新しい環境で、新たな目標を掲げ、今年度も頑張っていこうという気持ちで胸を膨らませているのではないでしょうか。その気持ちを忘れず、充実した1年にしてほしいと願っています。
さて、4月8日、新任式、第1学期始業式を挙行いたしました。
新任式では、今年度から転入された先生方の紹介を行いました。
壇上に上がった新転任の教職員の方々も緊張気味でしたが、全校生徒の大きな拍手に迎えられ一安心した様子でした。これから春高生をよろしくお願いします。
また、国際交流事業の一環として今年度も留学生1名を受け入れました。フランスからGATEL,Esteban君です。日本のアニメやバレーボールに興味があるとのことです。留学に挑戦するという勇気に敬意を表するとともに、充実した1年を過してほしいと願っています。
始業式では春高生に、目標を立て、その実現のために諦めず努力すること、そして夢を持ち挑戦する1年にしてほしいと伝えました。
「ブレイクスルー」(長い間、できなかったことがある日突然できるようになる瞬間)は必ず起きると信じ、気概を持って今日からその一歩を踏み出してください。期待しています。
頑張れ、春高生!
なお、参考として以下のとおり、式辞の趣旨を掲載しました。御覧ください。
今日は、始業式にあたり、皆さんにとって、聞きなれない言葉だとは思いますが、「ブレイク・スルー」という言葉について話をしたいと思います。
「ブレイク・スルー」とは、長い間できなかったことが、ある日突然できるようになる瞬間のことです。努力を続けていると、ある時ふっと視界が開けるように、壁を突き破るように、できるようになる瞬間が訪れます。
しかし、この「ブレークスルー」、厄介なのは、地道な努力を長い期間、それは1か月かもしれないし、3カ月、いや半年以上かかるかもしれない、いずれにせよ、相当長い期間コツコツと続けなければ、なかなか成果が表に現れてこないということです。
最初の頃、練習や勉強を繰り返し行っても、なかなか上手にできない、結果が出ない。何日も何日も「やってもダメ」の繰り返しで、こんな日が続くと、本当につらい。何度もやめたいと思うようになってしまいます。残念なことに、ここであきらめてしまい、続けていた勉強や練習を やめてしまう、または、安易に志望校を変えてしまったり、当初の目標を下げてしまったりということが、結構あるのかもしれません。
そんな時、少しでもいいから結果が見えてくるまで、もう少しがんばってみようとなんとか努力を続けるか。または、もうこれ以上はできないとあきらめてしまうのか。ここに大きなターニングポイント、分岐点があるのではないでしょうか。
数学者アンドリュー・ワイルズは、フェルマーの最終定理を証明するまでに七年もの間、ただひたすら研究を続けました。彼はこう語っています。「努力し続ける者にだけ、数学はその美しさを見せてくれる。」これは数学に限らず、皆さんの人生にもそのまま当てはまる言葉です。努力は、すぐに結果として現れないこともあります。しかし、続けることで必ずブレイクスルーの瞬間が訪れます。
この一年、皆さんにはぜひ目標を立ててほしいと思います。進路に向けた学習でも、部活動での成長でも、資格取得でも、新しい挑戦でも構いません。大切なのは、自分で決めた目標に責任を持ち、やり遂げようとする気概です。失敗を恐れず、挑戦し続ける姿勢こそが、皆さんを大きく成長させます。
そしてもう一つ、皆さんは「アルテミス計画」を知っているでしょうか。NASAが進めている人類を再び月へ送り出す計画です。今回は女性や多様な背景を持つ宇宙飛行士が月面に立つことが期待されています。さらにその先には、火星探査という壮大な目標もあります。日本人宇宙飛行士もこの計画に参加し、国際的な宇宙開発に貢献しています。映画にもなったアポロ13号が、地球に戻るために月の重力を利用して推進力をえるスイングバイをするため、月の裏側まで行った際に地球から最遠距離を樹立しました。それから56年ぶりに記録を更新しました。
宇宙開発は、人類の「夢」と「挑戦」の象徴です。そしてその挑戦は、今の高校生である皆さんの未来につながっています。宇宙飛行士になることも、ロケットを開発することも、宇宙の研究をすることも、月や火星での生活を支える技術を作ることも、決して遠い世界の話ではありません。今の皆さんの努力の延長線上にある未来です。
皆さんの中には、「自分には無理だ」と思う人もいるかもしれません。しかし、最初からできる人などいません。宇宙飛行士の野口聡一さんは、学生時代は特別優秀だったわけではないと言います。ただ、目標を持ち、努力を続けた結果、宇宙へ行くという夢を実現しました。夢を持つことは、人生の方向を決めるコンパスのようなものです。そして努力は、そのコンパスが指す方向へ進むためのエンジンです。
皆さんには、無限の可能性があります。その可能性を引き出すのは、他の誰でもなく、皆さん自身です。目標を立て、諦めずに努力を続け、夢を持ち挑戦する。この三つを胸に、新しい一年を歩んでほしいと思います。ブレイクスルーは必ず訪れます。その瞬間を迎えるために、今日から一歩を踏み出してください。
皆さんの成長と挑戦を、心から期待しています。
頑張れ、春高生!