【校長ブログ】王道で対峙していこう!
最近のプロスポーツ界で、私が注目している方がいます。それは、本日の25日に晴れて大関に昇進する大相撲の関脇大の里を指導する二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)です。
8月23日の全国高等学校PTA連合会の記念講演で二所ノ関 寛親方の講演を拝聴させていただき、大変感銘を受け、それから二所ノ関親方やそのお弟子さんの活躍を応援しています。(8月26日校長ブログ参照)
親方としての信条は「受け身でなく、自分自身で考える力を養うこと。そのためには教えすぎないこと」でした。
春高生は実によく勉強するし、勉強以外でも部活動などで一所懸命努力している。それなのに成績が上がったものもいれば、そうでないものもいる。また、相撲でも同じように頑張っているのに、どうして差ができるのであろうか。そのヒントが野依良治博士(2001年のノーベル化学賞受賞)の対談録(本校物理室の前に掲示)に書かれていました。
教科書などに書いてあったら「ああ、それはそうですね」で済ませ、自分で考え「そうじゃないんじゃないか」と、工夫して挑戦すること。また、好奇心を持って自ら問う力、考える力、答える力。問題の全体像をつかみ、答えを得るというプロセスでなければ、知力は培うことは絶対にできない。とあります。
なぜこの問題を解くにはこの方法が必要なのかを問うてみる。先生から教わった方法のどこを工夫すれば、パターンを変えられた問題でも対応できるのかを考えてみる。トライ&エラーを繰り返し、思考を重ねる中で、やがては本質を隠す霧が晴れ、やっていることの意味がストンと自分の中に落ちたことの喜びはかけがいのないものとなります。
自分の勉強方法を単なる作業とするのではなく、常に「なぜ」という問いに自分の頭で考えるという「王道」で対峙して行きましょう。