校長ブログ

【校長ブログ】似て非なるモノ~旧制高校と新制高校~

 4月16日、部活動の公式戦で春高生が奮闘しました。野球部は、春季埼玉県高校野球地区予選を庄和高校と対戦し、13-4で勝利し、県大会進出となりました。サッカー部は、関東高校サッカー大会埼玉予選2回戦を花咲徳栄高校と対戦し、延長戦の末1-2で惜敗しました。他の部活動を含め、真の“文武両道”を目指してもらいたいと思います。

 似ている言葉というのは案外くせモノです。一般的には、「似ている」=「ほとんど同じ」というとらえ方をすることが多いように思いますが、「似ている」=「同じではない」という視点も大切です。

 例えば、「おざなり」と「なおざり」という言葉は、とてもよく似ていますが、意味は大きく違います。「おざなり(御座成り)」は、自分で意識していいかげんな言動をしてその場を逃れようとする行為です。「なおざり(等閑)」は、自分で意識しないでおろそかな結果になってしまったことです。

 「旧制高等学校」と「新制高等学校」も似て非なるものです。旧制高校は、中学校令(1886年)に基づく官立高等中学校が高等学校令(1894年)により改組されて発足し、戦後の学制改革により、新制大学へ統合・継承される形で1950年に廃止された高等教育機関です。旧制高校は教養主義(リベラル・アーツ)を重視していました。新制高校は、1948年に発足し、旧制の中学校、高等女学校、実業学校を改組再編したもので、中等教育機関です。新制高校は「高等学校」ですが、中等教育機関であり、教育目標が異なります。しかし旧制中学校でも、教養主義を大切にしていました。

 埼玉県には、1921年に旧制浦和高校(現在のJR北浦和駅前の北浦和公園)が設置され、戦後の学制改革で1949年に埼玉大学文理学部に改組されました。新制浦和高校は、1895年に設置された埼玉県第一尋常中学校が前身です。春日部高校は、1898年に埼玉県第四尋常中学校として設置が認可され、翌1899年に埼玉県第四中学校として開校しました。

 春日部高校は、旧制中学校が前身であり、教養主義(リベラル・アーツ)を大切にしています。カリキュラムは早期に文系、理系に分けるのではなく、文理融合型であり、総合知を大切にします。今年度から課外講座として正式に「春高教養講座」を開講します。生徒等への生涯学習に役立たせることを目的として開催します。1学期は理科(生物)の中村達郎教諭が「気候変動」について7回の講座を開講します。

 はやくも4月後半になりました。意欲的な春高生活を送ってください。