報告

【令和7年度 SSH】SS探究総合 春日部FW 「春日部高校周辺の地形」

10/11(土)は東京大学の 茅根先生 をお迎えして、春日部高校周辺の地形についてFWを行いました。

先日、春高周辺の地形はどのようにできたかについて、講義を頂きました。縄文海進や2万年前の氷期が関係しているのでした。さて、それでは、今日のFWでどのような地形がみられるでしょうか?

ほんのり雨に降られながらスタートです。

  

 ↑ これが、前回の授業で作成しておいた地図です。春日部高校周辺の微妙な高低差を示しています。赤や黄色の場所は青より微妙に高さが高いのですが、どのような場所なのでしょうか?

 

 まずは、おそらくみんなも行ったことがある、八幡神社です。河畔砂丘なのでした。これだけの高まりを作ったのはなぜなのでしょうか?

 

 

春日部高校の西側にあるプール脇に来ました。草が茂っている「国有地」と看板があるエリアです。この場所だけ建物が建てられていません。なぜなのでしょうか?地理院地図から「治水地形分類図」を見るとわかります。この場所は「押堀(おしおり・おっぽり)」とあります。

推しの堀ではありません。この場所は、かつて古墨田川が氾濫し、堤防を決壊させた痕跡だと考えられています。その部分は深くえぐれて、穴を形成するそうです。なので、過去の航空写真をみると、沼があることが見られます。おもしろい!!

 

次に、東部線沿いの踏切に来ました。ここから、北側と南側をみると北側の方が高さが高いことがわかります。

なぜでしょう?

 

春日部高校北西に曲線状に伸びる高まりを追っていくとその正体がわかってきました。

過去の利根川(古利根川)などが関係しているのですね。

 

途中で古墨田川の堤を通って、・・・むむ!!、

少し畑も通らせていただきました。少雨だったので、靴が汚れます。(まさにFWですね。その場所が知りたい場合はたまに、所有地に入らせていただいたりすることも・・・)、

 

古墨田川の工事に関する碑です。時代に沿って3つ碑が立っています。これが今回のキーポイントの1つです。

 

 

このあと、かつての古墨田川沿いの工業団地、そして若干低い位置に建てられている住宅街、また他の押堀や、クレバススプレーを見たりしましたが、少し省略させていただき、

 

最後は「業平橋」で解散! 業平はもちろんあの、有名な在原業平のことです。なぜ、豊春駅付近に業平橋があるのでしょうか?

そして、宿題が出ました。このHPを見ていただいている、皆様にも出題(共有?)致します!!

★★★ 宿題 ★★★  デーデン!!!

「①荒川、②元荒川、③墨田川、④古墨田川、⑤利根川、⑥大落古利根川」 について、

現在どの場所を流れているかを確認し、現在の川のスタート地点と、ゴール地点を次回までに調べよ。

 

次回の授業で答えられるように準備をしてください!!。とのことです。

きっと、次回の講義はそれがメインとなる授業になると思います。

 

2時間程度案内いただき、春高周辺の地形についてみることができました。実際に歩いてみると意外な発見がたくさんあることに気づきます。一人で歩いていてもわからないのですが、みんなで議論しながら進むといろいろな気づきに出会えることがわかりました。非常に充実したFWとなりました。

土曜日にもかかわらず、案内いただいた茅根先生、本当にありがとうございます。