日誌

【教養カフェレポート】伊藤賀一 氏 登壇:”学校であんまり話さない、社会のすれすれの話”

5月10日、スタディサプリの日本史講師であり、著述家でもある伊藤賀一 氏をお招きし、教養カフェ”学校であんまり話さない、社会のすれすれの話”を実施しました。

文:中村達郎(春日部高校生物科教諭/科学コミュニケーター)

※本校では市民と科学者が対話を行い、教養を得る場として「サイエンスカフェ」を実施しております。今回は社会科学をテーマとして、「教養カフェ」と名付け実施しました。

今回のテーマの「学校であんまり話さない、社会のすれすれの話」では、授業ではあまり扱わないが、大事なこと、社会においては時に避けられてしまう話題も含めて高校生・社会人とともに対話するという試みで行われました。

現地参加・オンラインにより北は北海道、南は南米のチリから、約50名に参加していただきました。

伊藤 先生からは、「科学について」「文系と理系の選択」「大学受験」「春日部高校をはじめとして、共学化はすべきか?」など、高校生が直面するものの授業では考えてこなかった問題点や課題などの話題提供をいただきました。

途中の休憩中では、伊藤先生に質問する生徒・一般参加者や伊藤先生のご著書を読む生徒なども見られました。

 

教養カフェの後半では参加者の質問を中心にカフェが進行しました。

「保護者との相談の際、どうしたら自身の希望を保護者に納得をしてもらえるのか」

「授業の中でなぜ、この内容は扱わないのか」

「高校授業料無償化は、公立・私立の選択にどのような影響が出るのか」

「学校ごとに進学率が違うのは何故か」

と、学習や進学に向けての質問が多く寄せられておりました。

 

また、「歴史を学ぶ上で心掛けてほしいことは何か?」という旨の質問に対し、

「歴史を学ぶ際に、現在の常識が絶対的なものではないという視点を持つよう心がける」という言葉をいただきました。

他にも、予備校と高校の違いや自分の将来の考え方など、高校生の進路活動を元に多岐にわたる対話が行われました。

伊藤賀一 先生、この度はご登壇いただき、誠にありがとうございました。

 

また、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

 

今年度も、春日部高校におけるサイエンスカフェを引き続き行ってまいります。

どうぞよろしくお願いいたします。