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【校長ブログ】変えられるのは自分と未来~ポストコロナ元年~

 5月8日、本日からは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が感染法上で2類から季節性インフルエンザと同じ5類に移行しました。令和5年は、ポストコロナ元年と言われています。世界保健機関(WHO)は、5月5日に新型コロナウイルス緊急事態宣言終了を宣言し、3年3カ月ぶりに「日常」に戻りました。

 新型コロナウイルスは、2019年12月に中国湖北省武漢市で第1例目の感染者が報告されてから、わずか数カ月ほどの間にパンデミックと言われる世界的な流行となりました。我が国では、2020年1月15日に最初の感染者が確認された後、安倍晋三首相(当時)の要請を受けて全国の小中高校が3月2日から臨時休校となり、5月31日まで休校が続きました。あれから3年が過ぎ、「日常」に戻ったわけです。

 春の大型連休(ゴールデンウィーク)が終わりました。始まる前はワクワクして、あれをやろうこれをやろうと思っていましたが、過ぎてしまうとあっという間です。私もそのような一人です。

 ゴールデンウィークが終わると、新入生や新人社員などが新しい環境に適応できないことが原因でメンタル的に不安定になる「五月病」の季節でもあります。人間は常に後悔する生き物だと思います。「なぜあの時、あんなことを言ってしまったのか」と過去のことや他人の言動を気にするものです。カナダ出身の精神科医 エリック・バーン(1910~1970)の名言があります。

「他人と過去は変えられない。変えられるのは自分と未来」

という言葉です。

 他人の人生や過去に起こったことは変えることはできません。変えられない過去に執着するより、変更可能な「自分」と「未来」に注目してみましょう。

 「未来」を変えるためには、「行動」を変えていくことが大切です。自分の「行動」を変えれば、未来は変わります。一度やってうまくいったなら、次もその方法でやってみることです。うまくいったことを何度も続けているうちに、自分の得意分野ができてきます。そうした経験の繰り返しが自分の身を助け、自信をもたらしてくれるでしょう。逆に、うまくいかないなら他のことを試してみることです。うまくいかないことに、いつまでも執着することはありません。自分に合うものなら、時間も忘れて没頭できますし、合わないものの何倍もの速さで、取り組むことができます。

 「他人」と「過去」は変えられません。変えられるのは「自分」と「未来」です。この二つを変えることに取り組めば、「うまくいかない私の人生」が何倍も生きやすく、楽しいものに感じられるでしょう。