日誌

【校長ブログ】暑さ寒さも彼岸まで~春日部高校大運動会に想う~ 

 9月23日は秋分の日でした。今年も残り99日となりました。「暑さ寒さも彼岸まで」と言われます。 暑さも寒さもお彼岸の頃には落ち着くという意味。 耳を澄ませば虫の音も聞こえ、今年の厳しかった残暑も和らぎ、しのぎやすくなったように感じます。「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は、「大変なことであってもいつか乗り越えられる。だから諦めずに耐えましょう」と励ましのシーンでも用いられる言葉の一つです。春高生諸君の奮闘を期待しています。

 9月21日、春日部高校では、大運動会を開催しました。500名以上の保護者の皆様もご来校いただき、春高生の雄姿をご覧いただきました。応援ありがとうございました。

 春日部高校の大運動会の歴史を調べてみました。100周年記念誌によると、昭和32(1957)年11月1~3日に運動会と文化祭と統合した第1回春高祭が始まりました。1960年代から春高祭を運動会と文化祭に分け、10月に1週間の期間をあけて分離開催。やがて運動会は「大運動会」と称し、春高祭は文化祭を意味するようになったようです。大学入試において共通一次試験が導入された昭和53(1978)年度から春高祭は6月開催となりましたが、大運動会は秋に開催しています。戦前の記録を見てみると、第1回の運動会は明治36(1903)年の開催です。春高生諸君は先輩たちの努力によって、この一大行事が続いてきたことを胸に刻み込みましょう。

 私は春日部高校が7校目の学校勤務となりますが、春日部高校の大運動会と他校の体育祭の違いを感じます。

 誰もが活躍できる種目が数多く設定されていること。100m走などはもちろんのこと、走り幅跳びや走高跳びなどの陸上競技、力自慢を競うカロンスロー、知力も大切な腕相撲、千名の春高生が参加する一糸乱れぬ集団演技などユニークな種目もあります。

 1時間に及ぶ入場行進。特に3年生がクラスの団結力を鼓舞するだけでなく、春高生活や世相を風刺する姿勢は教員や保護者への説得力があります。

 最後に全員での万歳。生徒諸君も人生において「万歳」をすることはなかなかないと思います。私からは万歳の作法について説明しました。①万歳三唱の基本姿勢は直立不動である。 両手は指をまっすぐ下方に伸ばし体の側面にしっかり付ける。②万歳の発声とともに右足を半歩踏み出し、同時に両腕を垂直に高々と挙げる。その際、両手の指をまっすぐに伸ばし両掌を内側に向けておく。決して掌を前にしてはいけない。「降伏」になってしまう。③万歳の発声終了と同時に素早く元の直立不動の姿勢に戻す。④以上の動作を三度繰り返して行う。大運動会の運営をしてくれた体育委員、部活動の諸君へ、一緒に奮闘した仲間たちへ、応援してくれた保護者・先生への感謝の気持ち込めて万歳をしましょうと話しました。爽やかな秋空に千人が感謝の気持ちを込めた万歳三唱をして今年の大運動会は幕を閉じました。