校長ブログ

2025年4月の記事一覧

【校長ブログ】メルボルン交流事業、来年度はメルボルンへ!

 メルボルン交流事業が4月18日から4月25日の間に行われ、春日部高校とメルボルン高校との親交をより深めることができました。
 来年度は春日部高校生がメルボルン高校を訪問する年になります。多感な高校生の時期に国際交流による国際理解を深めることはとても貴重な体験になると思います。

 4月22日(火)東京大学見学


 

  

 

 

 

 

 

 

 メルボルン高校生徒20名とホストファミリーの春高生と20名が東京大学工学部野地教授の講義と研究室の見学を行いました。


4月23日(水)書道授業参加

 

 

 

 

 

 

 

 

4月24日(木)メルボルン高校生による日本語スピーチ

 体験発表会がメルボルン高校の生徒とホスト生徒、先生方の間で行われました。詳細はHPトップの「メルボルン高校体験発表会」での紹介を御覧ください。

4月25日(金)最終日

 

 

【校長ブログ】メルボルン高校交流事業 歓迎記念式典

 4月21日、本校体育館でメルボルン高校交流事業記念式典を行いました。 

 国際理解とは、「異文化や異なる文化を持つ人々の受容、共生」「自らの国の伝統・文化に根差した自己の確立」「世界の中の日本を理解」「自分の考えや意見の自らの発信や行動」などさまざまな視点で述べられていますが、その第一歩は理屈ではなく感覚的、感性的なものと考えます。何よりも外国の方々と直接交流し、日本との違いを感じることや、その国ならではのものを知ることであると考えます。

 さらにもう一歩進んで、国や言葉が違っても、同じ時代を生きる高校生同士として、何かの思いや考えなど、共有するものを感じることができれば文句なしに成果をあげたと考えます。

 異文化体験に積極的に取り組んでいく姿勢を持ち、相手国の政治、経済、文化、社会などに強い関心を示し、何事にも積極的に働きかけていくような強い意志を持つことが大切です。

 歴代の先輩たちも、そういった強い意志を持ってこの事業に臨んだからこそ、この派遣事業が長く続いているのです。

環境は十分整っています。あとは皆さんの気持ち次第です。

【校長ブログ】メルボルン高校交流事業はじまる!

 4月18日、メルボルン高校の校長先生ほか2名の先生の引率で、20名のメルボルン高校の生徒たちが本校に来校しました。本校との交流がはじまったのは、春日部高校創立100周年を迎えた平成11年からです。1年ごとに本校とメルボルン高校の生徒が交互に生徒を派遣、そして受け入れを行っています。

 今年度は本校がメルボルン高校生を受け入れの年です。メルボルン高校生は本日から4月24日までメルボルン高校の生徒が本校授業の参加、東京大学の訪問、相互の文化紹介等を行うとともに、本校の教職員や、ホームステイ先の本校の御家族などとの親交を深めます。
 本校の生徒とメルボルン高校の生徒がお互いに積極的に交流し、親交を一層深めていくことを期待しています。

【校長ブログ】令和7年度 第78回入学式

 4月8日、令和7年度第78回入学式を挙行いたしました。

 新入生は、中学生のあどけない姿も残っていましたが、緊張した面持ちで入学式に臨んでいました。3年後、新入生がどのような姿になるか、今から楽しみです。

 以下に式辞の概要を掲載します。

式辞 

 春は始まりの季節です。今日のハレの日を待ち望んでいたかのように、今年の校内の桜は満開となり、まさに、春爛漫でございます。
 この春の佳き日に、
御来賓のPTA会長 水本 淳一朗 様、
同窓会会長 種村 隆久 様の御臨席をいただき、また、多くの保護者の皆様の御列席を賜り、令和七年度、埼玉県立春日部高等学校第七八回入学式を挙行できますことは、本校にとりまして 大きな喜びでございます。
 ただ今、入学を許可いたしました三百五十八名の第八十期 新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。新入生の皆さんは、御自身の努力はもとより、御家族・恩師をはじめ、関係の皆様の御支援が実り、見事に入学者選抜を突破されました。豊かな才能と意欲に溢れる皆さんを本校にお迎えすることができ、私たち教職員並びに在校生一同、大きな喜びに溢れています。皆さんの入学を心から歓迎いたします。 
 本校は、明治三十二年、埼玉県第四中学校としてこの八木崎の地に開校し、百二十六年の県下有数の伝統を持つ高等学校です。旧制中学校以来の校訓である「質実剛健」のもと、勉学のみならず、多彩な⾏事や部活動を通して仲間たちと切磋琢磨し、⾃らを鍛錬する「⽂武両道」をめざしています。

 ⼀⽅で、社会の急速なグローバル化や情報化、⾼度な技術⾰新といった変化にも対応できる教育活動を⾏っています。これまで、⽂部科学省からは「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」の指定を受け、専⾨性の⾼い理数教育を通じて科学的思考⼒の育成を図るとともに、課題研究の授業等において、チームとして協同できる⼒やプレゼンテーション能⼒を養うなど、⽂化、社会、科学技術等、幅広い分野において、「次代を担うリーダー」として活躍できる⼈材の育成を⾏っています。
 しかし、春高に3年間、ただ在籍すれば自動的に「次代を担うリーダー」になるわけではありません。そのために、皆さんに心がけていただきたいことを3つお話しします。
 
 1つ目は、「様々なことにチャレンジすること」です。
 校訓である「質実剛健」とは、飾りを捨て、真摯で、心身ともにたくましく健やかな人間であることです。新しい飛躍は、飾りを捨てて、本当の自分を見つめることから始めます。まずは、今日を境に、中学校時代の栄光を自ら封印し、今日から新たに「努力する自分」に作り上げていってください。皆さんは、本校の最高の環境の中で、まだ見ぬ自分と向き合うための舞台に立っただけです。皆さんには、この舞台で失敗を恐れず、本校での授業や部活動、学校行事など、様々なことにチャレンジし、新しい自分へと飛躍して行ってください。

 2つ目は、「広い視野と社会の様々な出来事に自ら課題意識を持つこと」です。
 社会に出ると皆さんは、様々なリーダーたちを相手に交渉したり、ともに仕事をしたりすることになるでしょう。そのとき、一人の人間として相手から信頼され、尊敬されるかどうかが一番の鍵です。それは、仕事の知識や判断力などを持っているのはもとより、人間としての魅力があるかどうかです。

 視野を広げ、社会の様々な出来事に自ら課題意識を持つことは人間としての魅力向上につながると考えます。皆さんは、今、家庭や学校、地域、日本、世界のすべてに同時に属していますが、皆さんはどこの立ち位置で自分を意識して生活しているでしょうか。例えば、スポーツ選手を例にとってみると、自分の成績だけ意識するのと、チームの勝利のため、そのスポーツ界の発展のため、を意識するのとでは姿勢や結果が違ってきます。
 また、「社会の様々な出来事に自ら課題意識を持つ」ことは、社会貢献の視点を持つことにつながります。課題意識を持っていない人からは課題を解決していくための考えや行動は決して生まれません。社会に貢献し、支えていこうとする気持ちは、社会の様々な出来事に自ら課題意識を持つことから生まれると考えます。
 将来、社会人として活躍するためにも、是非、このことを意識してほしいと思います。

 そして3つ目は、「生涯の友を得ること」です。
 高校生活では、様々な個性を持った友人との出会いも極めて有意義なことです。勉学のみならず、多彩な⾏事や部活動を通して仲間たちと切磋琢磨し、豊かな⼈間関係を築き、⾃分とは異なる考えや、価値観があることを学んでください。そして、お互いに相手のことを思いやり、いいところを認め合い、励まし合う生涯の親友、素晴らしいライバルを作り、自らの才能に磨きをかけてください。

 以上、3つのことを申し上げました。「様々なことにチャレンジすること」、そこで、「広い視野と社会の様々な出来事に自ら課題意識を持つこと」、そして「生涯の友を得ること」です。これらのことに心掛け、次代を担うリーダーとしての自覚と誇りをもって、日々の生活を過ごしてください。皆さんの御活躍を期待しています。

 次に、御列席の保護者の皆様に申し上げます。
 御子息の御入学、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
 高校の3年間は、将来の生き方・在り方を方向付ける大事な時期であり、悩みや苦しみの最も大きいときでもあると思います。私たち教職員は、御子息が自らの生きる道を自分の力で切り開いていけるよう、教育活動を展開してまいります。
 御家庭におかれましては、本校の教育方針を御理解いただき、御支援と御協力を賜りますようお願いいたします。

 結びに、本日御列席を賜りました皆様に改めて御礼申し上げますとともに、新入生の皆さんの高校生活が充実したものとなることを祈念いたしまして、式辞といたします。

                           令和七年四月八日
                           埼玉県立春日部高等学校長
                           角坂 清博 

【校長ブログ】令和7年度 第1学期始業式

 4月8日、着任式の後、第1学期始業式を挙行いたしました。

 春は別れと出会いの季節と言われています。着任式では、今年度転出された先生、今年度からされたお世話になり先生方の紹介を行いました。

 校長式辞では、大きく2つのことを話しました。

 1つ目は、文部科学省からのSSHの指定校枠からもれましたが、経過措置として令和7年度の1年間継続して取り組めること。そして、令和8年度に向けて指定校枠に入れるよう、学校を上げて全力を尽していくこと。

 2つ目は、令和2年度にコロナによる緊急事態宣言が出て5年が過ぎました。現在ではようやく感染症は落ち着いてきましたが、想定外のことがこれからも起こる可能性は否定できません。また、コロナの影響もあり心が不安定な生徒も多くなったとも言われています。
こうした時代を生き抜くためには、心のレジリエンス、いわゆる耐久性や回復力を高めることが大切だといわれています。そこで、今回は「心の持ちよう」について紹介しました。

 以下の内容は、校長式辞の2つ目の内容です。

 

 令和2年度にコロナによる緊急事態宣言が出て5年が過ぎました。現在ではようやく感染症は落ち着いてきましたが、想定外のことがこれからも起こる可能性は否定できません。また、コロナの影響もあり心が不安定な生徒も多くなったとも言われています。


 こうした時代を生き抜くためには、心のレジリエンス、いわゆる耐久性や回復力を高めることが大切だといわれています。そこで、今回は「心の持ちよう」について紹介したいと思います。
 参考にしていただきたいのがIPS細胞で、ノーベル生理学賞・医学賞を受賞した、山中伸弥先生の話です。先生はかつて、高校生向けに、このことについて講話をしています。その話の中で、先生は、はじめは整形外科医を目指していましたが、実際に研修医として整形外科医をしてみると、普通は20分程度の手術が2時間もかかってしまうなど、手術の専門性の高さについていくことができず、悩むことが多かったということでした。指導担当の先生からは、役に立たないので「山中」を「邪魔なか」と呼ばれるほどだったとのことです。


 先生は自分の人生を振り返り、目標にしていた整形外科医を諦め、研究の道を選んだこと、御家族の関係でアメリカでの研究を断念し、日本に帰国して研究をつづけたことなど、先生の歩んできた時間は「人間万事塞翁が馬」であると語っていました。


 昔、中国北方の国境近くに住む塞翁という名の老人の馬がいなくなりました。人々が気の毒がると、老人は、「今に良いことがあるよ」と。あまり気に留めていませんでした。
 しばらく経ってから、なんと、逃げた馬が、早い馬を連れて戻ってきました。人々が、「よかった、よかった」と喜ぶと、「このことが、禍になるかもしれない」と喜びませんでした。
 すると、足の速い馬に乗った老人の息子が落馬して足の骨を折ってしまいました。人々が見舞いに行くと、老人は、「このことが幸福を呼ぶかもしれない」と言いました。
 しばらくすると戦争が始まり、若者たちはほとんど死んでしまいましたが、老人の息子は、足を折っていいたため、戦争に行かずにすみました。


 これが、「人間万事塞翁が馬」の元となった話です。
 先生は、本当に大変なこともあるし、嬉しいこともある。でも、大変だとも思ったことが、実は、嬉しいことの始まりだったり、もの凄くいいと思ったことがとんでもないことの始まりだったりする。
 だからこそ皆さんには、状況が変化するたびに、喜んだり心配したりして落ち着かない状況になるのではなく、悪いことがあれば、善いことの前兆だと考える、そして善いことがあれば悪いことがこれから起こるかもしれないと気を引き締めるなど、心の平静に保ち、やるべきことをやっていく、そんな毎日を送ってほしいと思います。
 皆さんの、心のレジリエンスを高める参考にしてください。


 この学期が、皆さん自身の目標を見つめ直し、成長と発見の多い日々となることを願っています。これから皆さんにとっての壁は多くあるでしょう。心の持ちようで一つ一つのり超えていってください。そして、皆さん一人ひとりの歩みを応援する教職員が春日部高校にはいることを忘れないでください。