校長ブログ

2025年12月の記事一覧

【校長ブログ】冬休みも熱い!

 冬休みに入っても春高生の活動は続きます。

 25~26日の2日間、本校で3年生を対象とした78期共通テスト演習で、本番に近い形で共通テスト予想問題を模擬試験形式で実施しました。皆、緊張した面持ちでテストに臨んでいました。3年生はこれから長くて3か月間の受験に突入します。この厳しい受験終盤に求められるものは、皆さんの「強い意志」であり、「行動」だと思います。焦らず、慌てず、諦めず、強い意志と勇気を持って、一歩ずつ前に進んでください。我々教職員一同、皆さんを応援しています。

 この他、25日に日本薬科大学さいたまキャンパスで県教育委員会主催の『令和7年度探究活動発表会』が開催されました。今年度は埼玉県内の 65 校の高校が参加し、多くの生徒によるポスター発表や口頭発表がありました。様々な学校が探究について発表を行い、生徒同士で質問し合うことができる貴重な場です。本校からは主にエキスパート活動等を行っている生徒たち口頭発表2組、ポスター6組が参加しました。

また、25~27日の3日間、本校でISA主催グローバル・スタディプログラムが開催され、本校生徒、川越高校、そして大宮高校の生徒の18名が参加しました。様々なプログラムを3日間でこなします。初日は緊張の様子でしたが、最終日は大部英語会話や受講した仲間たちとにも慣れ、とても楽しそうに取り組んでいました。

「この高校生活を充実したものにするためには、臆せず、自分を信じて様々なことに挑戦し続けることが大切である。」とお伝えしています。そのことを体現してくれています。 

頑張れ、春高生!

【校長ブログ】終業式「不可能だという思い込みが、挑戦を妨げてしまう」

 昨日の23日、校内体育大会が行われました。現在体育館が空調設置の工事のため使えないため、校庭でサッカーとドッジボール、柔道場で柔道を行いました。学年を問わず、クラス対抗で行われ、熱い試合が繰り広げられました。結果は、なんと2年7組が3年生を破って総合優勝を勝ち取りました。

 さて、本日は、部活動の表彰式、終業式を行いました。体育館が使えないため、久々のリモートでの開催です。表彰式では、春高生は文武両道を体現してくれ、全国大会出場の陸上部、物理部、書道部、新人大会では水泳部、体操部を、全校生徒で称えました。

 終業式で私からは、2030年にノーベル生理学・医学賞を受賞したカタリン・カリコ博士の言葉「不可能だという思い込みが、挑戦を妨げてしまう」について話をしました。3年生は受験本番のカウントダウンが始まります。厳しい受験を最後まで乗り越えるためには、皆さんの「強い意志」と「行動」だと思います。焦らず、慌てず、諦めず、強い意志と勇気をもって、一歩ずつ前に進んでください。1,2年生はこの3年生の姿をしっかりと目に焼き付け、1年後、2年後の自分をイメージして、今足りないところをこの冬休み中に補ってください。春高の財産は先輩たちから、こういった伝統を受け継ぐことにあります。

 事故等にはくれぐれも気を付けて、1月8日に元気な姿を見せてください。それでは皆さん、良い年を迎えてください。 

 頑張れ、春高生!

 なお、終業式の講話の要旨を、以下のとおり掲載しましたので、読み返してくれればうれしいです。

 皆さん、おはようございます。

 今学期、大運動会、修学旅行、一万メートル走大会などといった大きな学校行事、そして、部活動においても、皆さんのひたむきに頑張る姿に感動をもらいました。引き続き、文武両道、質実剛健の精神のもと、仲間とともに自らを高めあいながら、春高をさらに盛り上げていってほしいと思います。

 さて、今年のノーベル賞は生理学・医学賞に坂口志文大阪大学特別栄誉教授、化学賞に北川進京都大学特別教授が選ばれ、日本人としてダブル受賞は10年ぶりの快挙となりました。坂口博士は、過剰な免疫反応を抑える働きを持つ制御性T細胞を発見し、北川博士は微細な穴を無数に持つ新材料「金属有機構造体:MOF(モフ)」を開発した功績がそれぞれ受賞の理由となりました。受賞されたお二人の先生方は共通している部分が多いと思っています。北川博士は、発表当初、嘘つき呼ばわりをされていたとのことですし、一方、坂口博士も発見当初、異端視され、2000年代になってやっと認められるようになったそうです。お二人とも、自分を信じて研究をやり続けて事実を重ねることにより認められるようになったということです。

 2023年にノーベル生理学・医学賞を受賞したカタリン・カリコ博士も同様でした。カリコ博士は、免疫学者ワイスマン博士とmRNAを安全に使う方法を発見し、新型コロナのパンデミックの中で、その成果が世界を救うワクチンへとつながりました。わずか11か月で実用化されたワクチンは、数えきれない命を守ったのです。

 カリコ博士は言います。「不可能だという思い込みが、挑戦を妨げてしまう。」

 この言葉を聞いて、皆さんはどう感じますか?

 私たちは日々の生活や仕事の中で、「もう無理だ」「どうせできない」と思ってしまう瞬間があります。けれど、その思い込みこそが、未来への扉を閉ざしてしまうのです。

 カリコ博士は、ハンガリーの小さな町から研究を始めました。資金が打ち切られ、家族と渡米。娘のぬいぐるみにお金を隠して持ち込むほどの苦境からのスタートでした。アメリカでも評価されず、降格や減給を繰り返されました。普通なら心が折れてしまうでしょう。

 でも彼女は折れませんでした。病棟の患者を見ながら「この研究を必ず役立てたい」と信じ続けたのです。周りから「役に立たない」と言われても、彼女は自分を信じて、35年もの間、挑戦を続けました。

想像してみてください。もし彼女が途中で諦めていたら――私たちの世界はもっと深刻な状況に陥っていたでしょう。

 カリコ博士はこう語っています。

 「周りのせいにしても意味はない。大切なのは、自分が今、すべきことに集中すること。」

 この言葉には、誰かを羨むのではなく、環境を嘆くのでもなく、ただ自分の信念を持って歩み続けるという、人生を前に進める力が込められています。

 私たちも同じです。困難に直面したときこそ、「不可能だ」という思い込みを捨て、自分を信じて挑戦し続けること。それが未来を切り拓く力になるのです。

「不可能だという思い込みが、挑戦を妨げてしまう。」

 どうかこの言葉を胸に、皆さん自身の挑戦を続けてください。

 明日からの冬休み、3年生は一般受験に向け、いよいよカウントダウンが始まります。受検直前の厳しさや緊張感は、それほど嫌いではありません。それは、現実の厳しさであり、決して理不尽な厳しさではないからです。そして、乗り越えた先には、乗り越えた者だけに与えられる力や結果を得ることができるからです。この厳しい受験終盤に求められるものは、皆さんの「強い意志」であり、「行動」だと思います。焦らず、慌てず、諦めず、強い意志と勇気を持って、一歩ずつ前に進んでください。我々教職員一同、皆さんを応援しています。

 1、2年生は、この3年生の頑張りをしっかりと目に焼き付けること。そして1年後、2年後の自分をイメージし、自分のこれまでを振り返り、3学期や4月からの新年度につながるよう自己評価をし、学習事項の総復習、部活動などでの新たな目標設定にこの冬休みを使ってください。春高の財産は先輩たちから、こういった伝統を受け継げることにあります。

 事故等には十分気を付けて、1月8日には元気な姿を見せてください。それでは皆さん、良い年を迎えてください。

【校長ブログ】スマホやSNSの使い方

 期末考査2日目となります。体調を整えながら15日まで悔いのないよう取り組んでください。今後も手洗い、うがい、マスクの着用や教室等の喚起など、可能な限りの感染対策をしていきましょう。

 さて、世界で初めて、16歳未満の子どものSNS利用を制限する法律が10日、オーストラリアで施行されたとの新聞記事(12月11日朝日新聞朝刊)を読みました。10種類のSNSが対象で、運営する企業は16歳未満がアカウントを作れないようにしたり、既存のアカウントを作れないようにする措置が求められ、違反した場合は、企業側が最大4950万豪ドル(約51億円)の罰金が科されるそうです。理由は、子どもがSNSで事件に巻き込まれたり、いじめに遭ったりして社会問題化したことが立法の背景にあり、豪州の取り組みに日本や欧米でも関心が高まっているようです。

 日本では、愛知県豊明市が10月に、「スマホの使いすぎで睡眠時間や家族とのコミュニケーションが減るのを防ぐのが目的」として余暇時間におけるスマホの使用を1日2時間以内とするよう促す条例を施行したことも記憶に新しいと思います。全市民が対象で、小学生以下の利用は午後9時まで、中学生以上18歳未満は午後10時まで、としていながらも、あくまで「目安」であるとし、罰則や強制力はなく、家庭での話し合いやルールづくりを促しているとのことです。 

 スマホやSNSに関しては様々な意見が出ています。

 例えば、東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授は「SNSやスマホには依存性があり、使いすぎると脳の発達に悪影響があるという研究結果がでた。たばこやアルコールと同様に子どもたちから遠ざける必要がある」と主張しています。また、アメリカメディアによると、アップル創業者のスティーブ・ジョブは子供には自宅で利用を制限し、iPadを使わせなかったという。元グーグルでテクノロジー思想家のトリスタン・ハリス氏は、ポットキャスト番組で「自分の知るテック幹部の多くは、自分の子どもにSNSを使わせない」と語っているとのことでた。一方、東京科学大学病院「ネット依存外来」で中高生を診ている治徳大介医師は「制限型の対応はイタチごっこになる面が否めない」ということ指摘しています。年齢や時間の制限だけに頼ると、実態がかえって見えにくくなるので、発達段階ごとの予防教育を義務付ける「教育型」を国や自治体が進めることと、子どもが夢中になる背景を理解し家族で支え方を考えることが重要になると主張されています。

 春高生の皆さんはこれらのことを踏まえてどのような意見を持つでしょうか?皆さんそれぞれの家庭でルールはあるでしょうか?考え方は色々とあると思いますが、いずれにせよ、SNSやスマホの使用は、様々な事件や事故に巻き込まれる可能性は高くなること、そして長時間にわたる使用は健康を害することははっきりとしています。ただ、生成AIとの関係は切っても切り離せない社会になってきています。月並みですが、バランスを取りながら一定のルールのもとで使っていくしかないと私は考えます。期末考査中は、あまり使ってはいないと思いますが、改めてスマホやSNSの使い方やルールについて考えてみてはいかがでしょうか?

 頑張れ、春高生!