日誌

2024年1月の記事一覧

【77期】 人権教育

本日は、LHRの時間を利用して、人権教育を行いました。

人権教育においてLGBTについて考えることは、包括的で公正な社会を築くために欠かせません。LGBTの人々が自己を認められ、差別や偏見から解放される社会を目指すために、常に理解と尊重を促進していく必要があり、その一環として本講義が生徒たちにとっても有意義になればと思います。

Today, we conducted human rights education during LHR time.

Considering LGBT in human rights education is essential to building an inclusive and just society. It is necessary to constantly promote understanding and respect in order to aim for a society where LGBT individuals are acknowledged and liberated from discrimination and prejudice. I hope this lecture, as part of that effort, was meaningful for the students.

内容(Contents)

・多様性の尊重: 人はそれぞれ異なる性自認を持ちます。LGBTの人々も同じく、その多様性を尊重することが大切です。人権教育を通じて、個々の違いを尊重し、差別や偏見をなくしていきましょう。

Respect for Diversity: People have diverse sexual orientations and gender identities. It is crucial to respect the diversity, including LGBT individuals. Through human rights education, we cultivate a culture of respecting individual differences and eliminating discrimination and prejudice.

・安心して生きる権利: LGBTの人々は、差別や偏見に晒されることがあります。人権教育は、社会全体で安心して生きる権利を保障するために必要不可欠です。LGBTの人々も含め、全ての人が偏見や差別から解放され、自己を自由に表現できる社会を考えていきましょう。

Right to Live Freely: LGBT individuals may face discrimination and prejudice based on their sexual orientations or gender identities. Human rights education is indispensable to ensure the right for everyone to live freely in society. We aim for a society where everyone, including LGBT individuals, is free from prejudice and discrimination and can freely express themselves.

また、学校でこのような教育を行うことの意義として、

教育環境の改善: 学校や職場などの、教育環境を改善し、全ての人が安心して学び働ける環境を整えるための手段となります。教育機関や企業がLGBTの人々を含めた多様な人材を受け入れる文化を醸成することが重要であるからです。

Improvement of Educational Environment: LGBT individuals may also face bullying and discrimination in educational environments such as schools and workplaces. Human rights education serves as a means to improve educational environments and establish an environment where everyone can study and work comfortably. It is crucial for educational institutions and companies to foster a culture of accepting diverse talents, including LGBT individuals.

【写真部】関東大会に出場しました。

写真部の関東大会である第30回関東地区高等学校写真展が1月27日(土)に宇都宮市の栃木県総合文化センターで開催されました。埼玉県代表のひとりとして、本校写真部3年の工藤彰が「桜色の香水」という作品で出場を果たしました。会場では、各都県の代表者の作品展示とともに、写真家のハービー山口氏の講評および講演等がおこなわれました。

  出場作品「桜色の香水」

 

 写真展会場入口にて

【校長ブログ】初代に名門なし~不撓不屈の精神力、前向きな姿勢の大切さ~

 「初代に名門なし」と言われますが、家柄ではなく実力で大成した人物は、いつの時代も他人には言えない努力をしています。歌舞伎役者の初代中村仲蔵(1736~1790)は、努力の末に認められ、厳しい歌舞伎の世界(「梨園」と言います。)の身分制度、門閥の壁を乗り越え、名題(なだい)となった名優です。2月には藤原竜也主演で『中村仲蔵~歌舞伎王国 下剋上異聞~』として上演される現代でも人気の題目です。

 江戸時代の歌舞伎界は、下立役から名題まで6段階の身分に分かれており、家柄のない者は、才能や実力があっても、名題には昇進しないことが当たり前でした。稀代の才能と努力の末、名題に昇進した歌舞伎役者の初代中村仲蔵は、名題昇進により、どのような大役がもらえるかと大いに期待していました。しかし、与えられた役は、仮名手本忠臣蔵五段目の 斧 定九郎(おのさだくろう)でした。仮名手本忠臣蔵五段目は、盛り上がりに欠ける場面なので、観客が食事をする”弁当幕”と呼ばれ、その五段目の端役です。実は、この役は名題が演じる役ではなく、格下の役者の役でした。当時の立作者(脚本家)と仲蔵との間に不和が起き、立作者の嫌がらせだっだようです。仲蔵は、「こんな役やってられるか」と大いに不満を持ちました。その役を蹴るか、格下役を甘んじて受けるかのどちらかしかありません。どちらにしても批判されるのです。気落ちして上方(京・大坂)へ修行に出るという仲蔵に、妻が「あなたにしか出来ない定九郎を演じろという期待じゃないのですか」と励まします。仲蔵は気持ちを切り替え、その役を受けたうえで、今までの手法とはまったく違う、斬新な役を演じ、歌舞伎役者としての地位を確立しました。

 春日部高等学校のSSHは、平成22(2010)年度からのスタートです。本校のSSHの礎を築いた初代である第Ⅰ期に取り組んだ生徒・教職員の皆さんに、改めて敬意を表します。私たちは、第Ⅰ期、第Ⅱ期の研究成果を踏まえ、令和2(2020)年度から第Ⅲ期のSSH指定を受け、「『21世紀型スキル』を身につけ、科学技術分野のリーダーとして活躍する人材を育成するための統合プログラムの開発」をテーマに、グルーバルな時代において粘り強く行動できる科学技術人材の育成に取り組んでいます。

 第Ⅲ期では、これまでの取組を活かし、「春高Science Code(疑問⇒仮説⇒先行研究の検索⇒テーマ設定⇒検証⇒考察)」の日常化を目指し、全生徒が、学校設定科目「SS課題研究基礎」「SS課題研究」をとおして2年間の研究をしています。また、エキスパート活動として、将来の研究者を目指す生徒は、3年間を通じて学校設定科目「SS探究総合」を学べることも大きな特徴です。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は, 2019年12月に, 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告され、2020年3月には世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルス感染症をパンデミック(世界的な大流行)と表明して2023年5月に終息宣言を行いました。21世紀は、「何が起きるかわからない」「何が起きてもおかしくない」、不確実な時代であると言えます。

 日本も、世界も、ポストコロナという課題に立ち向かっています。まさに「正解」のない課題です。「正解」は一つではないでしょう。学校での勉強の多くは、一つの答えのある問題を解くことでした。しかし、このように何が問題か分からない場合もあれば、問題が分かったとしても誰も答えを知らないという状況に遭遇します。21世紀を生き抜く生徒諸君には、この「解」のない課題に立ち向かう能力を身に付けることが必要です。このような変化の激しい社会を生きていくためには、今まで以上に「問題を認識し、解決策を考え、実行する力」(問題発見課題解決能力)を身に付けることが大切です。 

 初代中村仲蔵は、不本意な役が割り振られたとき、とことん極めるという探究心を持って取り組んだことにより、新たな道を切り拓きました。そのような不撓不屈の精神力、前向きな姿勢は、いつの時代にも大切です。春高生諸君が、春高Science Codeを意識し、何事にもチャレンジすることを大いに期待しています。

【囲碁部】1年・小山 R6全国総文岐阜大会 出場決定

1月21日(日)に行われました第48回全国高校総合文化祭埼玉県予選におきまして、春高1年・小山稜太が優勝し、8月3日~4日に岐阜県高山市で行われる全国総文祭への出場権を得ました。

あこがれの檜舞台を踏むことになりましたからには、もう一段棋力を向上させるべく精進して臨みたいと思います。

同窓会囲碁大会にてたくさん打ってくださり、ご指導を頂きました先輩方、そして先生方に感謝申し上げます。

また、春高1年・永井晶も3位入賞。2年・中山と2年・石井も、運動部兼部と多忙な中参戦してくれました。それぞれ、次の大会で小山に続き県外大会出場を目指してまいります。

①小山 ②永井 ③石井 ④中山 対局の様子

⑤小山表彰 ⑥永井表彰

【校長ブログ】受験生の皆さん、君がつらいとき、君を応援する先生・家族がいます

 1月20日、春日部高校では、SSH生徒研究発表会、同窓会大河滔々(たいがとうとう)奨学基金運営委員会、SSH運営指導委員会、PTA後援会第3回理事会が開催されました。私は校長として全ての行事に参加しましたが、春日部高校の力を改めて感じました。

 保護者の方々からは、お子様の進路のことについてのお悩みが多かったです。先週、大学入学共通テストが終わり、現在3年生は進路実現に向けて懸命にがんばっています。

 がんばっている受験生へ。君がつらいとき、君を応援する先生、家族がいます。「見守る。」それは、一番むずかしい応援です。受験生には、いろいろアドバイスしたくなると思います。受験生の親なら、なおさらです。受験生のがんばりを信じて、見守る。その姿勢こそ、一番強く受験生の背中を押すのだと思います。がんばれ、受験生!

 春日部高校では生徒一人ひとりの自己実現に向けて、様々な進学講習を開講しています。3学年向けの進学講習を紹介します。

☆英語…東大英語、京大英語、一橋英語、東北大演習、北大演習、私大演習、大学別個別添削指導、女王の部屋、毎日英語、

☆数学…理系難関大添削、理系数学Ⅲ計算演習、文系難関大添削、文系中堅国公立大2次試験対策、過去問添削

☆国語…東大直前講習、京大・大阪大直前添削、一橋大直前講習と個別添削、東北大直前講習、北海道大直前講習、筑波・千葉大・埼玉大文系過去問添削、国公立大・私立大小論文、埼玉大工学部小論文

☆物理…新物理入門

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令和5年度 SSH生徒課題研究発表会

1/20(土)に本校音楽ホールにてSSH生徒課題研究発表会が開かれました。

1学年の課題研究基礎・2学年の課題研究・エキスパート活動・伊豆大島FW・屋久島FWの代表者が、生徒のみなさんと運営指導委員の先生方前で発表しました。

 

第1部
① 課題研究(1年) 
・1年1組 「マシュマロチャレンジにおいて安定した土台の作成方法」

 

・1年2組 「スチロール球コンペ」


・1年9組 「スチロール球コンペを通して」

 

② 課題研究(2年) 
・2年5組 「春高の野球グラウンド内野の土壌における水量と水はけの相関」

 

・2年6組 「スコアで見る春高野球」

 


③ 伊豆大島FW 「10kmの間で大きさが変わるのか?伊豆大島の白い花」

 

④ エキスパート数学専攻 「『アキレスと亀』の数理的説明の試み」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤ エキスパート物理専攻 「防音材に適した素材は何か」   



第2部
① 課題研究(1年) 
・1年5組 「スチロール球の軌跡」

・1年7組 「マシュマロチャレンジ」

 

・1年8組 「スチロール球コンペ」

 

② 課題研究(2年)
・2年7組 「土壌の水分量と最大静止摩擦力の関係」

 

・2年9組 「アリ監獄」

 

③ 屋久島FW 「黒潮の当たり方によるマイクロプラスティック量の違い」


④ エキスパート物理専攻 「ネオジウム磁石の磁束密度の測定」   

 

⑤ エキスパート物理専攻 「Pythonで月のクレーターの深さを求めたい」 

 

生徒からも質問があり、活発な議論が行われました。また、運営指導委員の先生方から、厳しくも温かい御助言をいただきました。

運営指導委員の先生方、誠にありがとうございました。

 

【77期】 SSH クラス代表発表

先週行ったSSHクラス発表の代表が、学年に向けて発表を行いました。

1組

2組

3組

 

4組

5組

6組

7組

8組

9組「アリ地獄」

質疑応答

今週土曜日には1,2学年交えたSSH発表会があります。

学年を通してどのような「対話」が生まれるのでしょうか。

楽しみですね!

頑張れ、春高生!

【校長ブログ】経験・勘・気合の3Kで共通テスト「日本史B」を解いてみた?!

 大学入学共通テストが終わりました。受験生の皆さん、お疲れさまでした。受験に立ち向かった力は、人生で君を励まし支える力になります。気持ちを切り替えて、最後は自分を信じて、さあ、個別入試、2次試験に向けてラストスパートです。               

 私は、日本史を専攻していたので、大学入学共通テスト「日本史B」を解いてみました。春日部高校の教科書選定のために昨年6月に日本史教科書に触れて以来、1ページも開いたことのない者が、昨年に引き続き経験・勘・気合の3Kで立ち向かってみました。ご笑覧ください。

 大学入試センター試験では、大問のリード文を読まなくても、各設問ごとの解答ができる問題が多かったのですが、大学入学共通テストでは、リード文と設問の関連性が強くなった印象があります。また、史料文を読解する力を求める傾向が強くなりました。結果は、32問中3問誤答の91点でした(涙)。昨年度と同じ誤答数、同じ得点でした。

第1問「印刷の歴史」 (18点) 

「印刷の歴史」をテーマに、古代~近代の政治・外交・文化が出題されました。古代・中世を中心にやや細かい知識が問われました。問2は中世~近世の日本と朝鮮半島との交流に関する年代整除問題。ここで私は痛恨のミス! Iは「朝鮮の三浦…日本人らが…暴動」から三浦の乱(1510年)、Ⅱは「全国を統一した人物…朝鮮半島に出兵」から朝鮮侵略(1592年)、Ⅲは「朝鮮が…対馬を襲撃」から応永の外寇(1419年)を特定できれば正答を導くことができましたが、ふと刀伊の入寇(1019年)とⅢの応永の外寇(1510年)を勘違いし痛恨のミス。日朝関係史は重要。問3は2つの史料読み取り問題で、それぞれを正確に読解する必要があり、やや判断に迷いました。

第2問「日本古代の食物」(16点)

「日本古代の食物」をテーマにした出題。食物というテーマであることから、文化に関する出題が多く見られました。問1は授業では詳細には取り上げないと思うので混乱したと思います。ヒントを参考に推定する必要がありました。新傾向として問5で表の空欄にあてはめる形での8択の問題が出題されたことがあげられます。なお、こちらの選択問題での空欄は、文章を選択する問題が求められており、用語の正しい理解や時代背景などを理解ていないと難しい問題でした。ただ暗記している知識だけでは解答できない問題が増えています。日本史だけでなく、問題の読解力、古文読解力、表の分析力などが大切だと改めて実感しました。

問3「中世社会の特色」(16点)

「中世社会の特色」をテーマとする出題。文化や法令についての理解が問われました。問2の史料問題は、御家人のみに徳政が適用されるという史料1の読解が大切です。c・dの解釈で混乱したかもれません。問4は分国法の史料が出題されました。問5は、「実力を行使して問題を解決しようとする事例」という文章から判断することが必要。

問4「近世の輸出入品と社会・経済との関係」(16点)

「近世の輸出入品と社会・経済との関係」をテーマとした出題。問3のXは、新井白石が海舶互市新例を出したことを思い出せば誤りと判断できます。問5は読解力が必要。史料には後半で、昔は一人が養蚕・製糸・機織りをやっていたが、最近は機織りだけをするようになったとあり、「専業」の説明です。

問5「明治期に始まったもの」(12点)

「洋服の始まり」「銀行の始まり」を取り上げた生徒の発表原稿をもとに、明治時代の経済・文化が問われました。問3は、史料読解と知識の両方を問われる問題。(1)(2)の正誤判断については、国立銀行に関する理解が必要です。

問6「二度の世界大戦後の日本と国際社会の関係」(22点)

「二度の世界大戦後の日本と国際社会の関係」をテーマとし、高校生の発表準備を想定した日本近現代の総合問題。私は問2で痛恨のケアレスミス!不戦条約を調印した内閣(田中義一内閣)について述べた正誤問題。問6も誤答しました。戦後における日米間で結んだ条約・協定を対象とした年代整序問題。Ⅰは1971年の沖縄返還協定、Ⅱは1954年のMSA協定、Ⅲは1960年の新安保条約(日米相互協力及び安全保障条約)ですが、Ⅲを1951年の日米安全保障条約と間違えてしまいました。

【76期】共通テスト当日激励!

13日14日と行われた共通テスト。13日朝、76期学年主任、担任、副担任有志で、受験会場である埼玉県立大学の最寄駅せんげん台駅にて、激励を行いました。

 頑張れ!!

【76期】3学年共通テスト直前学年集会

本日1/11(木)、土日の大学入試共通テストを控え、76期3学年の学年集会が行われました。

はじめに、校長より激励がありました。

受験では「運」も重要な要素のひとつであるということを、自らの実体験も踏まえ話されました。

そして「運」という漢字の「軍」は〈たたかう〉、

「辶(しんにょう)」は〈道を行く〉〈つづける〉という意である。


つまり、〈戦い続ける〉ことで「運」も味方についてくる という話でした。

 


続いては学年主任からの激励です。

目的を達成するために必要なのは、「勇気」と 戦う「意志」であるというお話でした。主任がかつての教え子から連絡をもらって、、、という冒頭のエピソードは非常に説得力がありましたね。3学年の皆さんは、「意志」こそが人を支えるのだと感じたのではないでしょうか。


今までの努力を信じ、春高応援歌を歌いながら、自分を鼓舞していきましょう。

 

その後は進路担当から、当日の具体的な注意事項が説明されました。当日のイメージがかなり沸いてきたのではないかと思いますが、自宅でももう一度、受験案内を読み込んでおきましょう。

 

そして最後は、皆で肩を組み応援歌

校歌で締めくくられました。

皆さんの健闘を祈っています。