2024年2月の記事一覧
【校長ブログ】これまでのがんばりは、必ず力になります~高校入試が終わりました~
2月21日、春日部高校では、埼玉県公立高等学校入学者選抜の学力検査日。無事に学力検査を終了しました。昨日の暖かさと一転した雨模様の寒さの中、緊張した受検生諸君が春日部高校に来校しました。国語、数学、社会、理科、英語の試験が終わり、家路に向かう受検生たちのホッとした笑顔が印象的です。定時制の課程は、明日に面接があります。
受検生(埼玉県では学力検査を受けるので、“受験生”ではなく“受検生”と言っています。)の皆さんは、本日まで、勉強だけでなく、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ対策など、本当に大変だったと思います。また、ご家族の皆さまは、誰よりも応援されてきたことと拝察いたします。
入試業務は、事故がなくて当たり前ですが、担当する学校にとっては、とても気を遣う業務です。天候や、交通機関の遅延対策など、いろいろな危機管理の想定をして実施しています。そのような中で本日を迎え、受検生の皆さんに実力を発揮してもらえる環境づくりができたて良かったと思っています。
一生懸命に取り組んできた受検生の皆さんに、改めてエールを送りたいと思います。これまでのがんばりは、必ず大きな力になります。今夜はゆっくりと過ごしてくださいね。
【77期】 ビブリオバトル 決勝
本日はLHRの時間を利用し、先日行われたビブリオバトル予選で勝ち上がった生徒たちの決勝戦が行われました。
9組 島野 渉太 「ベントスの多様性から学ぶ海岸動物生態学」日本ベントス協会
3組 岡島 楓 「#真相をお話しします」 結城 真一郎
9組 宇津木 直人 「そして誰もいなくなった」アガサクリスティ
6組 村井 陽人 「ラプラスの魔女シリーズ」東野圭吾
9組 柴山 翔太郎 「ラーゲリより愛をこめて」辺見じゅん
発表者の堂々たるプレゼンが凄かったですね!
結果にかかわらず、音楽ホールで360名近い生徒や教員の前でプレゼンをするというだけでも彼らにとっては非常に貴重な経験になったと思います。
読みたくなった人は、是非書店へ!
お疲れさまでした!
【校長ブログ】自分で学び続ける力~中1・2年生向け学校説明会を開催~
2月17日、春日部高校では、今年度最後の土曜公開授業と中学1・2年生向けの学校説明会を開催しました。ご来校いただきました皆様に感謝申し上げます。ご希望されながら満員のために参加できなかった方々には申し訳ございませんでした。
本日は、校長学校概要説明、教頭入試概要説明の他に、卒業生の保護者の方々にご協力いただいて、保護者から高校選択のアドバイスをしていただきました。保護者目線で、春日部高校の魅力、お子様があえて春日部高校を受験した理由、保護者から見た多感な時期だからこその男子校の魅力などについて語っていただきました。私も子供を持つ親の一人として、保護者の皆様の学校に対する大きな期待を感じるとともに、校長としての責任を実感いたしました。
私は、変化が激しく予測できない今日の社会において、子供も大人も「自分で学び続ける力」が大切だと思っています。春日部高校で、「解」のない課題に立ち向かい、自分で調べ、考え、やりたいことの「軸」を見つける3年間を過ごしてもらいたいと思っています。
【朝学習イベント】春高77期ビブリオバトル(予選報告)
第2学年(77期生)国語科では、一年間続けてきた朝読書の集大成として、ビブリオバトルを企画し、参加者を募集したところ、15名の応募がありました。
まず2月16日放課後に予選が行われました。3ブロックに分かれて書評を展開。どのプレゼンも本への熱い思いが伝わる好内容でした。そして、出場者による投票で上位5名が2月19日7限に音楽ホールで行われる決勝に進むこととなりました。
決勝でも熱いバトルが繰り広げられるものと思われます。お楽しみに!
予選出場者達のプレゼンの様子
【校長ブログ】春高梅とウグイス~関東で「春一番」~
2月15日、気象庁は「関東で春一番が吹いた」と発表しました。昨年より14日早いそうです。春日部高校体育館前の白梅には、春の暖かさに誘われてウグイスが訪れていました。
埼玉県公立高校入試の2月21日まであと6日。国公立大学2次試験が始まる2月25日まであと10日。受験生の皆さんに「春」が来ることを祈っています。がんばれ受験生!
【校長ブログ】総合知の大切さ~文系か、理系かを乗り越えて~
5年ほど前、隠岐さやかさんの『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社新書 2018年)が評判となりました。西欧における近代諸学問の成立や日本近代化における文系・理系に言及し、現代の受験や就職活動、ジェンダー、学際的研究など多角的に取り上げていました。
読了後、その本に刺激を受けて、チャールズ・パーシー・スノー『二つの文化と科学革命』(みすず書房 初版1960年 新装版2021年)を読みました。私は知らなかったのですが、科学と文化を語る必須文献で、科学社会学が精緻化された現在でも常にルーツとして参照される名著だそうです。1959年に英ケンブリッジ大学で行った講演が基調となっています。スノーは、科学革命(20世紀前半における科学技術の発展をスノーは「科学革命」と名付けた)の結果、人文的文化(その代表としての文学的知識人)と科学的文化(その代表としての物理学者)の間には越えがたい亀裂があり、両者は互いに理解しあうことができなくなっており、西欧文化における危機だと警鐘を鳴らしていました。
スノーの講演から60年、私は、日本の高校教育は激変の潮流に巻き込まれていると思っています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019年12月に 中国の武漢市で第1例目の感染者が報告され、2020年1月には世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)の宣言を行いました。2023年5月に宣言の終了を発表しましたが、WHOは少なくとも700万人が亡くなったとしています。
さまざまなコンテンツを生成できる生成AIが飛躍的に普及しました。従来のAI(人工知能)が決められた行為の自動化が目的であるのに対し、生成AIはデータのパターンや関係を学習し、新しいコンテンツを生成することを目的としています。2022年11月に公開された米国の新興企業オープンAIの対話型AI「チャットGPT」などによって、インターネット上の大量のデータから推論される答えを、数秒で提示することができるようになっています。
さらに、2018年11月の中央教育審議会答申「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」において文理分断からの脱却や文理横断教育の推進に関する提言が注目されるようになり、「文理融合」がキーワードになっています。
スノーは、科学革命(20世紀前半における科学技術の発展)が文化に亀裂を生じさせたと憂慮しました。今日の日本における文理融合の潮流は、教科別になりがちな高校の学びを、本来の“総合知”へと導くものだと思います。
【校長ブログ】春高同窓会・保護者などから「共学化勧告」の意見聴取
2月10日、春日部高校では、昨年8月の埼玉県男女共同参画苦情処理委員による県立男女別学高校の「共学化」の勧告を受けた埼玉県教育委員会が、春日部高校同窓会・保護者の皆さんから意見聴取を行いました。
埼玉県には、男女別学の県立高校が12校あります。去年8月県男女共同参画苦情処理委員が県教育委員会に対して共学化が早期に実現されるべきとする勧告を行いました。それを受け、県教育委員会は別学校の卒業生や保護者などから意見を聞き取るために、1月27日の県立浦和高校を皮切りに順次開催しています。
春日部高校で開催された聴取会には、春日部高校同窓会、PTAや後援会の各会長をはじめ代表役員など約50人余が参加しました。各会長の挨拶の後、同窓会や保護者の皆様が、それぞれに行ったアンケート結果などをもとに、春日部高校の特色や勧告への疑問などについて同窓会から11人、PTA・後援会から10人の方々が意見を述べました。同窓生の中には大阪や名古屋から、この聴取会のために新幹線を利用して来校した方もいました。
種村隆久同窓会会長は、春日部高校同窓会HPで「何より素晴らしいと感じたのは、強引に共学化を持ち出した勧告内容への憤りがあったと思いますが、それを抑えて、冷静な発言とユーモアやアイロニーを交えて皆さんに伝えようとする『大人の対応』を見せていただきました」とコメントされています。
【校長ブログ】2月6日午前4時1分、大雪注意報解除
2月5日、春日部高校では午後から雪に見舞われています。全日制は、部活動を行わずに17時完全下校としました。定時制は2時間授業を切り上げて下校としました。
明日の登校時が心配です。悪天候時、かつては担任の先生から「気をつけて登校するように」という注意程度しかありませんでした。気象予測も進化した現在、春日部高校では、学校の所在する埼玉県南東部( 春日部市 、越谷市など)に「特別警報」、「大雪警報」、「暴風警報」の発令時は自宅待機をするというルールに基づいて対応してもらっています。
午後6時3分、埼玉県南部、北部に大雪警報が発令されました。大雪警報は、2月6日午前0時19分に大雪注意報へ移行し、午前4時1分に解除されました。
2月6日(火)、登校する際、交通機関の乱れや道路の凍結が予想されます。安全を第一に考え行動してください。
【校長ブログ】「解」のない課題に立ち向かおう。~ミニ学校説明会を開催~
2月3日、春日部高校では、土曜公開授業、ミニ学校説明会を行いました。お忙しい中、ご来校いただいた皆様に御礼申し上げます。
ある学校で「テストで答案用紙に『〇』をはつけても『×』はつけない」という方針をとる先生がいるそうです。「×」をつけてしまうと、そこが悪いように感じられてしまうからということでしょう。
でも、どんな人も間違いから学び、前進していきます。間違いを放置せず、改善のきっかけとしていくことで成長していくのです。点数だけに一喜一憂してはいけません。
そう考えると、「×」は成長への出発点。「ここが伸びしろだよ」の目印です。
先生と子どもたちが、「×」の意味をしっかり共有して、先生はしっかり「×」をつけ、子どもたちはそれを受け止めて、解き直しをして学びを深めていく。そんな上質な学びの場が大切だと思います。春日部高校には、好きなことを掘り下げ、広げる授業があります。答えを覚えるのか。問題を探すのか。考え、解決する力を伸ばしてもらいたいと思います。
【校長ブログ】春日部高校の教育活動に活発な議論~学校評議員会兼学校評価懇話会を開催~
1月26日、春日部高校では、第2回学校評議員会兼学校評価懇話会を開催しました。学識経験者、学校関係者、地域関係者、保護者関係者、同窓会関係者、生徒代表など多様な関係者の皆様にご出席をいただきました。会議では、学校自己評価システムシートや各分掌・学年の自己評価システムシートの説明、生徒・保護者向けに行った学校評価アンケートの分析などの後、質疑応答を行いました。春高手帳の活用について、学校と保護者との情報共有の課題、大学入学共通テストの分析など多岐にわたる内容でした。今後の学校運営にとても有益な内容であり、直ちに改善できることは4月から取り組めるようにしたいと思います。