2023年1月の記事一覧
【1学年】SSH課題研究基礎
本日 (1/11) の SSH 課題研究基礎では、2学期に行ったモデル実験 (マシュマロチャレンジ、スチロール球コンペ、ペーパーダイブ対決) から1つ実験を選び、レポートを作成しました。
冬休み中に第1稿を作成した班のレポートは担任の先生や副担任の先生の添削を受け、さらに授業内で指導していただきながら修正をしていきました。
全員 iPad を用いて作成しています。
様々な場面で iPad を使用している1年生は、画像編集もあっという間にできてしまいます!
これまでにハンドブックで記録したものや写真、図・表などを用いながらまとめていきました。
ブラッシュアップを重ね、優秀レポート目指して頑張っていきましょう!
【SS探究総合】第15回 数学を理解するとは?
本日 (1/10) の SS 探究総合では、本校数学科教諭の堀田 直希先生による講義『数学を理解するとは?』を行いました。
数学ができるようになるための学習方法ではなく、数学を理解するまでにどのような過程があるのかということを学びました。
大学院では「軌跡を学ぶのは何故難しいのか」という問いについて研究されていたそうです。
まず、数学教育を研究するということは、『理系』の研究というよりは、『社会科学』の研究であることを教えていただきました。
社会現象を対象としてその性質や因果関係を分析するのが『社会科学』の研究になります。
出した結論は、研究対象を見る視点が変わると結論が変わるため、反論されることもあります。
数学を理解することには『用具的理解(やり方だけを覚え使えるようになる)』と『関係的理解(理屈までわかるようになる)』の2種類があります。
理想の理解は『関係的理解』です。
繰り返し問題を解くだけでは公式を使いこなせるようになるだけで、理屈までわかったとは言いにくいです。
皆で「y < x2+1 の領域を求める」という問題を解いていきながら、考える過程を確認していきました。
2年生はすでに学習した問題ですが、1年生は1ヶ月後に学ぶ内容です。
1年生でも分かるように2年生が説明しながら解いていきます。
考える過程を一つずつ見ていくと、どの部分で理解に困難が生じているのかを見つけることができます。
例えば、領域の問題を解く中で、何を考えているか、どこまで分かり、どこで分からなくなったのかなどの情報を多くの人から得ることで、難しいと思われる箇所を見つけることができます。
ここから、どのようなアプローチで領域を学ぶと理解が進むか考えることができます。
他にも、数学は他教科と違い表現方法がたくさんあるということを学びました。
数式、グラフ、図形など様々あります。
「関係式」、「方程式」、「グラフ」など言葉の意味をしっかり押さえて用いていますか?
これも『関係的理解』に繋がります!
皆さんも自分たちの学びが『関係的理解』になるよう受け身にならずに、常に考えながら授業を受けましょう!
【囲碁部】「関東地区高等学校囲碁選手権大会」報告
1月7日(土)、囲碁の関東大会男子団体戦が県立滑川総合高校を会場として行われ、春高囲碁部員4名(2年宇田川・1年中山・石井・松澤)で臨みました。春高は埼玉第3代表として出場。結果は慶應義塾高校(神奈川第1、ここが優勝)に0-3●、県立並木中等教育学校(茨城第2)に2-1○、県立宇都宮高校(栃木第2)に1-2●、県立大宮高校(埼玉第2)に1-2●で1勝3敗と、厳しさを味わうものとなりましたが、その中で主将・中山は4局中3勝と意地を見せてくれました。この経験を今後に活かしたいと思います。また埼玉開催ということで補助役員としての眼でこのような大きな大会を見たことも、良い経験になりました。
ご声援を頂きました春高生及び生徒会・応援指導部、諸先生方、同窓会の皆様に厚く御礼申し上げます。
【校長ブログ】効率重視の教養は本物か~第3学期始業式校長講話~
令和5年1月6日、春日部高校では、第3学期が始まりました。3年生全員が受験する大学入学共通テスト(1月14・15日)を考慮して早めのスタートです。オンラインで始業式はオンラインで行い、その後、1・2年生は宿題考査、3年生は特編授業です。始業式の冒頭で、賀詞の交換を行いました。放送をした多目的室にも生徒諸君の「おめでとうございます」の元気な声が聞こえました。春日部高校は、お正月モードから平常モードへの切り替えです。
校長講話のテーマは、「効率重視の教養は本物か」。「中央公論」2023年1月号の特集は「効率重視の教養は本物か」でした。朝日新聞では、12月30日から「タイパ社会 ~豊かな時間はどこに~」を連載していますが、学問におけるタイムパフォーマンスについて問題提起しました。校長講話の内容を紹介します。
新年あけましておめでとうございます。
新年に会社同士で年頭の顔合わせを行う集まりを賀詞交換会といいます。新年の挨拶を一堂に会して行なわれるので、一度に多くの方々と顔負わせと名刺交換が出来る場となり、ビジネスチャンスも広がります。挨拶をされて怒る人はいませんが、されないで怒る人はたくさんいます。意識して、毎日大きな声で挨拶をする良い習慣を身に付けてください。
春高生、人物、能力は素晴らしい。自信を持って良い。さらに、皆さんが意識すると良いこと。それは、ここ一番での「一歩前」を意識しましょう。おおらかな埼玉県人に欠けている姿勢です。
令和5年になりました。皆さんはどのように新年を迎えましたか?年末年始は、高校も大学も、研究発表やスポーツなどが目白押しでした。環境は人を育てます。学生でも社会人でも、自分が所属している組織を背負わざるを得ません。1月2・3日に行われた箱根駅伝でも大学生が母校の襷をつなぐために必死になって走り抜けました。春日部高校の卒業生で陸上競技部OBである筑波大学の 皆川和範 選手は、関東学生連合で9区に出場し力走しました。皆さんも、春高に入学した自分自身にしっかりと自信を持って、春高生として充実した高校生活を過ごしてください。そのためにも「一歩前」へ。
私は、この年末年始、「効率」というものについて考えました。「中央公論」2023年1月号の特集は「効率重視の教養は本物か」でした。朝日新聞では、12月30日から「タイムパフォーマンス(タイパ)社会 豊かな時間はどこに」を連載しています。
近年、物事を効率よく、最短で処理しようという動きが加速している感じがしています。「タイパ=タイムパフォーマンス」と言うそうです。情報が溢れ、無限に提供されるコンテンツに囲まれた生活の中で、できる限り効率的に時間を使おうとするその姿勢は、当然なのかもしれません。学習塾では1.5倍~2倍速の動画で授業をするケースも増えており、それでも理解度は下がらないと評判だそうです。
そうした風潮を反映してか、稲田豊史『映画を早送りで観る人たち~ファスト映画・ネタバレ・コンテンツ消費の現在形~』(2022年 光文社新書)や、レジー『ファスト教養~10分で答えが欲しい人たち~』(2022年 集英社新書)などでは、時短を重視するあまり、映画のように本来じっくりと鑑賞すべきコンテンツまでが「タイパ」の対象となっていることや、有名YouTuberによる本の要約だけで教養を身につけようとする姿勢に対して疑問も投げかけられています。
私が高校生だった40数年前から、「10日でできる数学Ⅰ」「30日でマスターできる英文法」などの参考書や問題集がありました。しかし、10日間で数学Ⅰをマスターした人など、会ったことがありません。私は、例えば、早稲田大学教授の寺田文行「数学の鉄則」や元都立日比谷高校教諭の森一郎「試験に出る英単語」、元開成高校教諭の原仙作「英文標準問題精講」などを地道に勉強するしかありませんでした。
自分で調べる経験をし、成功体験を積むことが「学ぶ」ということで一番大切だと思います。一連の手順を積んでおくことが、社会に出てからも、しっかりと教養を積んでいくベースになります。春日部高校OBである 野地 博行 東京大学大学院教授がアドバイスをくれた「疑問を言語化することが大切だ。わからない部分を明確にし、講義中でもいいから、質問する能力を身につけなさい」につながると思います。
人間は、昔から効率よく短時間で勉強したい欲望にかられていました。それは、権力者である国王も同じです。古代ギリシャ数学者のユーグリット(紀元前3世紀)は、古代エジプトの国王プトレマイオス1世(B.C.367-B.C.282)に対して「幾何学に王道なし」と言ったことから、「学問に王道なし」と言われています。
学問には時間がかかる。身分や家柄に関係なく、学問に向き合う姿勢は平等です。タイムパフォーマンスだけを求めるのではなく、じっくりと学問に向き合おう。
忙しいと言っている春高生諸君に、総合家電メーカー・パナソニックの創立者である松下幸之助(1894-1989)の言葉を贈ります。
「『これはこんなものだろう、これでいいんだろう』
こういうことで、みずからそれで限界をつくってしまえば、
一歩も進歩することができないだろう」
限界は今の自分が作る。自分を変革すれば、限界も変わる。
それでも不安な3年生諸君、安心してください。英語科の中川先生、国語科の小池先生と学問の神様・湯島天神に3年生の合格祈願をしてきました。
春高生の皆さん
元気に挨拶していますか。
他人に優しくしていますか。
夢を諦めていませんか。
志 高く。
3学期 始業式
今年もよろしくお願いします。
1月6日 始業式が行われました。
始業式では上原校長より講話をいただきました。
講話の中ではギリシャの数学者ユークリッドの言葉「学問に王道無し」やパナソニックの創始者である松下幸之助の言葉が紹介されました。
また、春日部高校のOBで、東京大学大学院教授の野地博行先生の「疑問を言語がすることが大切だ。わからない部分を明確にし、講義中でもいいから”質問する能力”をみにつけなさい。」というメッセージを紹介していただきました。
最後には3年生に向けてエールが送られ、始業式が終了しました。
【校長ブログ】質問力を身につけよう~東京大学工学部 野地博行研究室を訪問~
新年あけましておめでとうございます。
令和5年1月4日、春日部高校は、東京大学大学院工学系研究科(工学部) 教授 野地 博行 先生にご協力いただき、1・2年生希望者を対象に、感染防止対策を徹底して東京大学見学会を3年ぶりに開催しました。野地先生は、本校OBであり、本校のSSH運営指導委員としてもご指導いただいています。
冒頭、野地先生から、「疑問を言語化することが大切だ。わからない部分を明確にし、講義中でもいいから、質問する能力を身につけなさい」とのアドバイスがありました。ご講演のテーマは「生命は工学」。高校時代の思い出や大学院での研究活動などユニークな経験と映像をとおして、「20世紀は“生命”に驚く時代であったが、21世紀は“生命”を使う時代になる」と力説されました。質疑応答、ラボツアーや大学院生との懇談会など、充実した東京大学見学会でした。
新年早々、春日部高校のためにご指導いただいた 野地 博行 先生をはじめ野地研究室の皆様に感謝申し上げます。
春日部高校では、校訓「質実剛健」の理念に基づきながらも、時代や社会の変化に対応した教育を進め、学問の楽しさと深さ、自治活動の大切さを実感しながら充実した学校生活を送ることによって力を蓄え、高い志を持った次代を担うグローバルリーダーの育成に力を注いでまいります。今年も、春日部高校へのご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。